私たち大人は、どのくらい子どもたちに向き合えているでしょうか?
映画『こどもかいぎ』は、子どもたちが「かいぎ」をする保育園を1年間に渡って撮影したドキュメンタリー。
子どもたちの「かいぎ」には、明確な答えも結論もありませんが、全力で話し合い、遊び、泣き、笑い、成長する姿があります。
子どもはそのピュアな眼で何を見て、何を考え、どうやって社会とつながろうとしているのか…。
私たちは目の前のことに振り回されて、普段そんなことに思いを巡らせることはないかもしれません。
しかし、正解のない現代社会で、人とのつながりや対話が一層重要になっている今、子どもたちの目線に立って世界を見ることは、実は社会が抱える様々な課題を解決するヒントになるかもしれない。
そんな想いと好奇心から、大ヒットドキュメンタリー映画『うまれる』、『ずっと、いっしょ。』『ママをやめてもいいですか!?』を生み出した監督とメインスタッフが再集結!
とある保育園で新たな取り組みとしてスタートした「こどもかいぎ」を中心に、子どもたちの日常を覗いた世界とは・・・。
「どうして生まれてきたんだろう?」
「ケンカしないようにするにはどうすればいいの?」
「宇宙って誰が作ったの?」
「鼻くそって、きなこ味がするんだよ」
子どもたちから繰り広げられる奇想天外な発想と、まっすぐな言葉に、思わず笑い、時にハッとさせられます。
保育園は多くの子どもたちが初めて社会と出会う場所。
そこで未来の子どもたちは何を考え、無限の可能性をどのように伸ばしていくのでしょうか?
いつも全力で、まっすぐな子どもたちの姿には、「答えの無い世界で、私たちはどう生きていくのか」を考えるためのヒントがあふれています。
さあ、いよいよ小さな賢者たちの、世界一おかしくて、世界一だいじな会議、はじまります!
※ 映画『こどもかいぎ』の製作中(2018年〜撮影開始)に、同じ名称の絵本『こどもかいぎ』が発刊されました(2019年)。映画との関連はございませんが、こうして子どもたちの対話の場が広がっていくことを嬉しく思っています。
子どもたちが輪になって
自由に話し合うこと
子どもたちの頭の中で
おこなわれていること
ナレーション
「みんな5歳だった」
馬鹿なことばっかりやってたけど、すべてがあったよね。
弱点を言い合ってる、そんな今の世界と逆の世界が『こどもかいぎ』にはある。
アンリ(6歳)
周りのことをよーくみている、しっかり者。家庭内でのパパとママの赤裸々な暴露話に先生もタジタジ!?
ソウタ(6歳)
元気あふれるヤンチャボーイ。「かいぎ」が大好きなものの、お友達から「話が長い」と言われ落ち込むことも……。
サヤカ(6歳)
なかなか「かいぎ」で発言できないシャイ・ガール。しかし、そんなサヤカちゃんにも転機が……。
レイ(5歳)
年長組イチの物知り博士。「人類を増やすために生まれてきた」という名言を残す。
チカ(5歳)
『かいぎ』大好き少女。次々と溢れ出る「なんで?」「なんで?」が止まらない!
トッキー(4歳)
エネルギッシュでおっちょこちょいだけれど、自信満々に不可思議な発言をしまくる、愛されキャラ。
クラッキー先生
子どもたちを優しく見守る園長先生。
カッキー先生
いつも子どもたちを笑わせ、時にピシッと締める『こどもかいぎ』担当保育士。
ユミコ先生
みんなの憧れの先生。いつも暖かく子どもを導きます。保育士/『こどもかいぎ』担当。
企画・監督・撮影
豪田トモ
プロデューサー:牛山朋子
編集:池宮三菜
プロダクションマネージャー:徳田香織、宮澤朋子
音楽:
「ビューティフル・ネーム」ゴダイゴ
作詞:奈良橋陽子・伊藤アキラ
作曲:タケカワユキヒデ
1979年にリリースされ、
ユニセフ国際児童年協賛曲にもなったゴダイゴの名曲。
東京2020パラリンピックの閉会式でも
使用され、大きな反響も。
企業サポーター
個人サポーター
『こどもかいぎ』では、2021年10月にクラウドファンディングを実施させていただき、439名の方に、総額10,345,000円のご支援をいただきました!ありがとうございました!
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俳優
西田敏行
『こどもかいぎ』を観た。
嗚呼、
いっぱい笑った。
いっぱい泣いた。
いっぱい教えられた。
大人会議を開かなきゃ。
ピーステーブルを設置しなくちゃ。
「白銀も黄金も玉もなにせむに
まされる宝 子にしかめやも」
山上憶良
楽天グループ株式会社 会長兼社長
三木谷浩史
かつてない危機をむかえている今、大人は、子どもたちの未来のために何が残せるのか。
詰め込むだけの教育は、あんなに自由に、「対話」を通して価値を創り出している子どもたちの「未来」を奪う行為にすらなる。
日本の将来のためにも、教育の根本を本気で考えなければいけない時がきている。
脳科学者
茂木健一郎
こどもの脳をはぐくむために一番大切なのは、ひとりの人間として「スペース」と「時間」を与えること。
『こどもかいぎ』は、一人ひとりのこどもに対する愛とリスペクトに満ちている。
驚くほど深く本質をついた発言と、まさかの展開にびっくり。違いやぶつかり合いを乗りこえて「平和」や「共存」への道を見つけるこどもたちの知恵から、むしろおとなたちが学ぶべき。
こどもはもちろん、おとなの脳もはぐくむ素晴らしい映画です。
絵本作家 (「りんごかもしれない」等)
ヨシタケシンスケ
この作品にうちの子は出てこないのに、うちの子はもう随分大きくなっているのに、 観終わった後、うちの子を褒めてあげたくなる。
世界中の子どもたちに、称賛とため息を送りたくなる。
育児に、保育に、教育に携わる世界中の大人たちに、おいしいものを届けたくなる。
こどももおとなも、「かいぎ」って、大変だ。
タレント
つるの剛士
育てているつもりが、育てられている。
子どもたちと関わりながらいつもそう感じる。
素直さ、無垢さ、純心さ…
かつては大人も持っていたはずなのに
今では全部欲しいもの。守ってあげたい大切なもの。
子どもは天才。子どもは無限。子どもは未来!
心配するよりももっともっと信頼して僕たちも“おとなかいぎ”をしよう!
作家 (「夢をかなえるゾウ」等)
水野敬也
こんなに幸せな気持ちになるドキュメンタリー映画を過去に観たことがありません。思わず噴き出してしまう子どもたちの面白さ、つまずいても必ず立ち上がる姿への感動、さらには子育てのヒントが……
いや、「人間」を深めるヒントが詰まった最高の映画でした。
あと、少しネタバレになりますが「ライオンクイズ」のくだりは、今年一番笑いました。
ソニーグループ株式会社 シニアアドバイザー
一般社団法人プロジェクト希望 代表理事
平井一夫
笑いと涙があふれる、感動の最高傑作!
今こそ、子供たちの素晴らしき感性を真正面から受け止め、育む時。
あなたには、その器と勇気がありますか?
作家 (「ユダヤ人大富豪の教え」等)
本田健
心が洗われました!
子どもたちの会話の様子が、とても面白く、何度も「ヘ〜、そんなこと考えてたの?」と画面に向かって言ってました。
ケンカしていたふたりが、話し合っていくうちに笑顔になるシーンには、心が震えます。映画を見ながら、心から爆笑したのは、久しぶりですね。
本音で喜び、悲しみ、怒り、仲直りする様子が、可愛くて、愛おしてくて、最後は泣いちゃいました。
もっと人と話したい、つながりたい!って思いました。
コンサルタント/作家
神田昌典
こどものことを、映画にするのは、戦争を映画にしたり、恋愛を映画にするより、難しい。
なぜなら日常にある空気について一生懸命語っても、誰も振り向いてくれないように日常にある、こどもとの生活を、一生懸命語っても、誰もお金は払ってくれないよね。
だから、社会課題を解決するビジネスという観点からすれば、この映画「こどもかいぎ」を作り上げた豪田監督は、前人未到の偉業を成し遂げた。
だって、当たり前の日常を、世界に広がる物語にしてしまったのだから。
世の中が争いに明け暮れているなか、おとなの良心に優しく火を灯してくれる映画です。
タレント
SHELLY
赤ちゃんの誕生から戦争まで、本当にいろんな話題について真剣にお互いの意見を聞きながら発言してる姿は園児には見えませんでした。
トラブルが起きた時は問題解決を自分たちでさせることで成長を促し、ケンカが起きた時には本人同士で話し合いをさせることでコミュニケーション能力を育てる。親として参考になることばかりでした!!
うちの長女は今5歳です。もしこども会議に参加したらどんな発言をするかな?どんな事を今思ってるのかな?と想像しながら見てしまいました。
保育士
てぃ先生
子育てでも保育でも「子どもと同じ目線に立つことが大事」とよく言いますが、この言葉は分かりやすいようで、とても分かりにくい曖昧なものです。
「子どもって何でこんなことするの?」と思うような行動も、子どもを子どもとして捉えるのではなく、一人の人間として捉えれば納得することが多々あります。「ご飯だからお片付けだよ」「嫌だ」。
よくあるこのやり取りも、考えてみれば「大人に予定があるように、子どもにも予定がある」という当然の答えに辿り着きます。
そんなことがよく分かる素敵な映画です。
坪田塾塾長 (「ビリギャル」著者)
坪田信貴
「子どもと対話をする」
とても当たり前のことのように聞こえます。
でも、本当に子どもを見つめて、心の声まで受け取り、子どもたちの表情や仕草、発する言葉を読み取ることまでしているのか?ということを改めて考えさせられました。
個性を大切にする教育、自立を促す教育、さまざまな教育が提唱されていますが、この映画をみると「子どもと対話をする」奥深さを実感することができ、私たち自身の大きな可能性にも気づくことができるはずです。未来は明るい!楽しみです!
恵泉女学園大学学長
大日向雅美
子どもたちの未来に寄り添うために、子どもの声を聴く大切さは、わかっていた。でも、なんと根気のいることか。子どもの声はいつも真摯で無垢とは限らない。そんなことを期待してもいけない。それでも保育者は耳を傾け続けた。
その謙虚さに何よりも胸打たれる。そして、そこから紡ぎだされたもののなんと確かなことか!子どもたちには未来を切り拓く力が眠っている。大人ができることは、その目覚めを待って、邪魔をしないだけ。子どもを信じ、見守ることは難しい。
でもそれを補って余りある豊かさがあることを教えられた。
弁護士 (「行列のできる相談所」等出演)
菊地幸夫
幼稚園・保育園の子どもの喧嘩。「はい!あんたが悪い!謝りなさい!」大人の裁きで一件落着。
私を含め皆さんこのようにしていなかったでしょうか。
登場人物が生活する園が重視するのは対話。「怒りには苦しみが二つある。怒る苦しみと仲直りする苦しみと。」登場人物たちはこのプロセスを学ぶ。我々大人は怒りっ放し。カメラを意識しない子ども達の表情は、観る自分も園のメンバーの一人になったよう。
子育て世代は勿論、教育に携わる全ての人に観て頂きたい。
信州大学特任教授(「羽鳥慎一モーニングショー」等出演)
山口真由
子どもの頭の中は極めて多様な個性に満ちている。
同じ出来事を経験してもどう解釈するかは人それぞれ。「こどもかいぎ」は自分の理解を表現し、相手の視点から世界を覗いてみようとする歩み寄りのプロセスである。それは驚くほど複雑な機微であり、逆に、安易な正解や解決を求めることで、子どもの多様を大人に都合のよい型にはめてはこなかったかと胸を突かれた。
画一的な正義に押し切られ、言葉に仕切れない疎外感は、いつか怒りの爆発を生む。
論理の正しさよりも、相手の視点に寄り添おうとする優しさこそが、今の時代には求められているのかもしれない。
花まる学習会
高濱正伸
「質問がある人?」シーーン。
これが、老若男女を問わず、日本のあらゆる場面での実情である。
常に人目を意識し、笑われないかと気にし、言いたいことは控える。国際舞台では通じないこの「控えめ美学」を乗り越えるのに、『こどもかいぎ』は、有効だ。
幼い頃から、自分の心のモヤモヤを見つめ、言葉にし受け止めてもらう喜びを経験し続ける中で、物おじせず意見を伝えられる人になるであろう。
それにしても、大人たちにこそ、ピーステーブルが必要なのではないだろうか。
弁護士・フリーアナウンサー
菊間千乃
子どもの頭の中は極めて多様な個性に満ちている。
互いにむきだしの感情をぶつけ合っても、大人がびっくりするほどの速度で最適解を見つけていく子供たち。そこには、相手の気持ちを聞いて、受け止め、反省をしたうえで、ごめんねと言うプロセスがあります。
仲直りという結果ではなく、そこに至るプロセス、納得感がとても大事。これは裁判も一緒。裁判所にもピーステーブルがあればいいのに!
泣いて笑ってけんかして。楽しくて愛おしい子供たちから、学ぶことがたくさんありますね。
いじめ探偵
阿部泰尚
もしも、「こどもかいぎ」が5歳から続いていれば、正しい根源的な対話によって、いじめ問題の発生数や早期発見率は格段に上がると思いました。
そう、「こどもかいぎ」は、根源的な対話でした。
実は、私たち大人は絶対的明確な答えをあまり持っていないということを知ることになると思います。それでも明日は来て、地球は回り続けます。乗り越える問題もあれば、乗り越えなくてもいい問題もあります。
育児を「育自」という人もいます。子どもの年齢に従って、お父さん・お母さん○年生と言えるかもしれません。そうやって、私たち大人も成長していくのだと思います。こども同士の直球で真っ直ぐな対話は、多くの学びを与えてくれます。
保育環境研究所ギビングツリー代表
藤森平司
子どもが出演する映画を見たり、本を読んだりして、「子どもがかわいい」と思うだけではあまり意味がありません。子どもの姿から、子どもの言葉から、子どもの行動から我が身を振り返ったり、自分の育児の参考にしたりすることに意味があります。
それ以上に、自分の生き方、自分の考え方になんらかの影響を与え、ある示唆を与えてこそいい作品と言えます。
大人の価値観を超え、忘れてきた素直な心から真理を見つけることができる作品のような気がします。
千代田せいが保育園 園長
倉掛秀人
大人がすっかり忘れている「子ども社会」を思い出してくれます。これを観た方が「あ、子どもってこんな風に、はみ出していたり、必死だったり、でこぼこだったりしてたよなあ」みたいな気づきあると嬉しい。
子どもの心の響き合わせ方って、美しい。
よく「子どもから学ぶ」って言われることがありますが、楽しくそれを本当に実感できる物語です。
民主主義社会のお勉強にもどうぞ。
児童養護施設「子供の家」施設長
早川悟司
子どもが出演する映画を見たり大変楽しく視聴しました。子どもの世界観や考え、本当に侮れないし、面白い。
子どもは私たち大人が「育てる」のではなく、「対話し、ともにある」なかで互いに育ちあうのだと改めて感じました。
「児童虐待」がクローズアップされ、少子化が止まらない日本。子どもとの関わりを、単純に楽しめる大人がもっともっと増えることを願っています。親ばかりが頑張らなくてもいい。子どもは地域の宝!