定義
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※お時間がない方は★の部分だけでもお読みください
- 『こどもかいぎ』の基本の「き」(★)
- 『こどもかいぎ』のポイント
- 参考: 対話の種類
■『こどもかいぎ』の基本の「き」: これが一応の「定義」です
『こどもかいぎ』とは、「子どもたちが輪になって、自由に話し合う」こと。
1. 5-6人の子どもたちで行う
(場合によってはもっと多くのメンバーも可)
2. 様々な内容について話し合う
3. 自由になんでも発言してよい
4. お友達の話していることを聴く
5. 『おとな』のファシリテーターが進行役
6. 答えはなくてよい
1. 5-6人の子どもたちで行う
(場合によってはもっと多くのメンバーも可)
2. 様々な内容について話し合う
3. 自由になんでも発言してよい
4. お友達の話していることを聴く
5. 『おとな』のファシリテーターが進行役
6. 答えはなくてよい
本来、「定義」という堅苦しいものは用意したくないのですが、「『こどもかいぎ』って何ですか?」と聴かれることが多いので、一応、このようなものをご用意しました。
■『こどもかいぎ』のポイント
1. 子どもが考える、話す、しっかり聴く
2. 全員がひと続きの輪を作って車座になる
3. 必ずしも「子ども同士の対話」にこだわらなくて良い
4. 「答え」は出しても出さなくても良い
5. 「ディベート」とは異なります
2. 全員がひと続きの輪を作って車座になる
3. 必ずしも「子ども同士の対話」にこだわらなくて良い
4. 「答え」は出しても出さなくても良い
5. 「ディベート」とは異なります
1.子どもが考える、話す、しっかりと聴く
『こどもかいぎ』は一人一人の子どもが主役です。大人から見ると、場合によっては「?」と思えるような、不可思議な発言に対しても、子どもなりの価値観と多様性を尊重して受け止めていくことで、子どもたちはコミュニケーションを楽しめるようになっていきます。
2. 全員がひと続きの輪を作って車座になる
輪になると、目と目を合わせて話がしやすくなるため、お互いのつながりや安心感をもたらすだけでなく、『かいぎ』を運営するファシリテーター(→『こどもかいぎ』の場を作るのは『おとな』の「ファシリテーター」にリンク)にとっても、子どもが出す小さなサインにも気づきやすくなります。
床に座っても良いかもしれませんが、推奨は椅子に座ってひと続きの輪を作ることです。
映画『こどもかいぎ』の中では、当初は床に座っていましたが、寝転がったり、立ち上がってウロウロしたり、話し合いを継続することが難しい場面が多発。そのため、途中から椅子に座るようにしたところ、歩き回る子が激減して、より良い状態で『かいぎ』に参加できることが増えました。
もちろん、、必ずしも円座に座ることにこだわらなくても良いと思います。
3. 必ずしも「子ども同士の対話」にこだわらなくて良い
年齢や経験によっては、子ども同士での対話が難しいケースもあります。しかし、大切なのは、子ども自身が考え、話し、聴くこと。
子どもとファシリテーターの対話を他の子どもたちが聴くだけでも、十分に子どもたちにとっては素敵な時間になります。
4. 「答え」は出しても出さなくても良い
世の中は、何事も答えが一つとは限りません。場合によっては、時間が経つと答えが変わってくることさえあります。
『こどもかいぎ』の内容によっては、答えを出した方が良いケースもありますが、答えを出そうとすることがポイントではなく、あくまで、「子どもが考え、話し、聴く」という「プロセス」を経験することが大切だと考えています。
5. 「ディベート」とは異なります
『こどもかいぎ』は、ディベートや討論において多くの方がイメージするような、いずれかの立場に分かれて対立構造のもとに自らの主張を通そうとするもの、とは異なります。
『こどもかいぎ』は、お互いを分かりあうため、自分自身への理解を深めるため、自分の意見を表現する方法を学ぶため、新しいものを一緒に生み出すための、言葉のやりとり、と言うイメージのほうが近いかもしれません
(ディベート本来の意味は、「お互いに分かり合うためのもの」という議論もありますが、その辺りは割愛します)。
※ 名称について
子どもの対話に関する活動には、例えば、サークル・タイム、ミーティング、こども哲学、ピーステーブル、ことばキャンプ、など様々ありますが(今回、これらの活動に関わる方々にも、トリセツの監修をしていただいております)、映画『こどもかいぎ』および、本ページでは「子どもたちが発言する場や対話の活動」を総称として『こどもかいぎ』と呼んでいます。
■ 参考: 対話の種類
一対一の対話から、複数に分かれたチーム対話まで、対話の形には何種類かの組み合わせがあります。
1. 子ども & 子どもが一対一で話す。
2. 子ども & 子ども & 子ども、など、子どもが複数人で話す。
3. 子ども & 子ども + 子ども & 子ども、など子どもがチームに分かれて、 複数人で話す。
4. 大人 & 子どもが一対一で話す。
5. 大人 & 子ども & 子ども、など、大人と子どもが複数人で話す。
6. 大人 & 子ども & 子ども + 子ども & 子ども、など、大人がチームに分かれた複数の子どもと話す。
『こどもかいぎ』は主に「5. 大人 & 子ども & 子ども、など、大人と子どもが複数人で話す。」に該当します。
※「ピーステーブル」で相乗効果を高める
映画の中でも紹介していますが、ケンカになった時や話し合いたい時、子どもが一対一で話し合う「ピーステーブル」というものもオススメです。
子どもたち同士のもめごとを、その場で無理に解決しようとせず、場所を変えて向かい合わせで座り、お互いの気持ちや考えを、伝え合います。
話し合っているうちに落ち着いてくる子が多いのが、「ピーステーブル」の特徴。気持ちを言葉にすることで、感情が整理できるようです。
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