もうお母さんになれないと思っていた。。。新しい命の誕生

6月6日(土)17時、また命の誕生に立ち会うことができました。

2500グラムのかわいい、かわいい、赤ちゃんがやってきたのは、夫:裕次さん40歳、妻:あゆらさん31歳の吉田さんご夫婦(仮名)。

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ママとなったあゆらさんが、赤ちゃんが産まれてすぐに、涙を流しながら語っていたのは、

「もうお母さんになれないと思っていた。。。ママにしてくれてありがとう」

という言葉。

実は、あゆらさん、二十歳の時に卵巣がんを患っていたのでした。
悪性の腫瘍が見つかり、卵巣を1つ摘出、さらには、化学療法も受けていたのです。

化学療法を受けた時に、ドクターには、

「卵子は新たにつくられるものではなく、ずっと自分のカラダの中にあるものだから、どうしても化学療法の影響を受ける。子どもを持つのだったら、治療から時間をおく必要がある、時間がたったとしても、出産するにはリスクが高い」

ということも聞いていました。

髪の毛がごっそり抜けた治療の日々。
手術が終わってからも、20代は「再発」への恐怖、不安を持ちながらの毎日だったそうです。

しかし、この病気と闘っているときからのパートナーであった、裕次さんと27歳の時に結婚。

「私と結婚したら、子どもは持てないかもしれない。」
「もし産んだとしても、何らかの障がいを持ってしまう可能性も高い。」

ということを話したそうなのですが、彼のこたえは、

「子どもを産むために君と結婚するのではない。
それに、どんな子どもが産まれてきても、抱きしめて、愛して育てていこうよ。」

その後は、病気が再発することもなく、もう化学療法からも十分な時間がたったということで、不妊治療も開始。

でも、「だめでした」「今回もだめでした」、と否定されるような気持ちになってしまい、不妊治療は2回ほど経験してお休み。

実は、今回の妊娠はお休みした後の自然妊娠でした。

10ヶ月間の楽しい妊婦生活を経て。。。

予定日の1週間前に、早めのおしるし。
東京都広尾にある日赤医療センターでの出産だったのですが、その後破水してしまったこともあり、すぐに入院になり、陣痛を待つことになりました。

早めに破水をしてしまって、なかなか陣痛がこないと感染症になってしまったり。。ということもあるので、私たちも、陣痛がやってくるのを首をながーーーーくして待っていました。

そして、ようやく土曜日の夜中に陣痛らしきものが。

私たちは、分娩室に入る段階で、裕次さんから連絡をいただくことになっていたのですが、この裕次さん、実は携帯を持っていないという、現代においてはとても珍しい方(笑)。

あゆらさんの携帯を使って、私に電話をくださいね、とお伝えしたものの、果たして携帯の使い方は知っているかしら。。。(そんなわけないですよね(笑))なんていう心配までわいてしまうほど、ドキドキしながら、待っていました。

結局、公衆電話から(!)「分娩室に入りました!」の嬉しい電話。

速攻で準備をして、駆けつけました!

到着すると、柔らかい光の中で、助産師さんと裕次さんに支えられながらの陣痛真っ最中。

フリースタイル(好きな体勢で産める出産です)ということで、よつんばいになってのお産でした。

私たちが到着して約2時間後、ちっちゃな頭がのぞいてきて、最後はつるっと、新米ママとパパにとりあげられての、誕生でした!!!

IMG_9902.jpg べびーちゃんが首までがんばってきたところ

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日赤医療センターは、医療を介入せず安心な自然分娩をする、という方針を持っている病院なのですが、今回のあゆらさんの出産も、陣痛促進剤も使わず、会陰切開もなし。

全く医療が介入しない状況で、お母さんと赤ちゃんの力だけでのお産でした。

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ずっと付き添ってくれた助産師さん。

あゆらさんも、

「病気をしてから、自分のカラダが信じられなかったんだけど、今日、自分と赤ちゃんの力だけで産むことができて、自信をもどさせてくれた。本当に感謝。」

と言っていました。

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パパに抱かれたときも、笑みさえ浮かべて幸せそうにむにゅむにゅしていました。

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かわいいです。

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ところで、私たち、出産の撮影に関しては、とてもプライベートでしかも神秘の空間に同席させてもらうことになるので、陣痛の邪魔をしないことはもちろん、できるだけ空気のような存在になりたいと思って撮影をしています。

今回あゆらさんは、私たちの存在に「全く気がつかなかった!」、助産師さんにも「普通は撮影というと、どたばたすることが多いのに、撮影していたとは思えない空気感でした!!!すごいですねー!」と言われ、いよいよ3回目にして私たちも空気に近づいたか!?という、嬉しいお言葉をいただきました。

裕次さんとあゆらさんにも、この映画に出会えて、「命」ということを改めて考える機会になり、とてもよかった、と言っていただけました。

撮影をする方たちに喜んでいただけることが本当に嬉しいです。

こちらこそ、こんな感動の瞬間に立ち会わせてくれて感謝です!

IMG_9950.jpg アンクル★TOMO

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(プロデューサー:牛山)

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コメント(2)

カワイイ〜!!こんな写真を見たらまた赤ちゃんが欲しくなってしまいます!これからも空気になってステキな映像&写真をたくさん紹介して下さいね。

ありがとうございます!かわいいですよね〜。ぜひまたまた赤ちゃんを★

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