「神の代理」と「神の使い」の競演

出産ドキュメンタリー映画「うまれる」の撮影を始めて早2ヶ月。
出産の立ち会いも3回ほどさせていただきました。

★ NHK「プロフェッショナル」にも登場した、
カリスマ助産師神谷整子さんにとりあげてもらった自宅出産

★不妊治療/流産の末の感動出産

★卵巣がんを乗り越えて。ママにしれくれてありがとう。

今後も月に1〜2回は予定が入っています。
いまやもう、出産の立ち会いは趣味の一つ(笑)。

毎日が笑いと感動と驚きの日々ですが、改めて、母ってスゴいなぁ、と思います。一人の人間、産んじゃうんだもの。
ハンパないです。

1年前くらいに著名な名古屋の産婦人科医・吉村正先生にお会いした時に「お産は神の領域です」とおっしゃっていたのが、今になって何となく分かるようになってきました。

ホントに「うまれる」ってスゴい事。
そこで最近思うのが、

「お産は神の領域」なのであれば、母というのは「神の代理人」

だということ。そして

助産師さんや産婦人科の先生方は「神の使い」

です。
たま〜に羽が見えます(笑)。

多くの妊婦さん、助産師さん、先生にお会いする機会が増えていますが、皆、どこか達観していると言うか、何か悟っている感じがします。

絶対に、天とつながった事が何度かあると思う!

こう考えてくると、「神の代理」たる母、「神の使い」たる助産師・産婦人科医は、社会的にもっと高く評価されて然るべき方々のように思います。

しかし、現実には、毎年、10人に1人の産婦人科医が訴えられているそうですし、いつお産があるか分からない中での過酷な労働で、産婦人科医は医師の3Kと言われ、年々、人数が減ってきています。
助産師さんも必要な数の半分くらいしかいないと聞きました。
色々あると思いますがー。。。

ニュースの報道でも妊婦さんの「たらい回し」という言葉を多く聞きます。もちろん、妊婦さんの命、赤ちゃんの命が失われることは堪え難く、悲しい事件です。

でも、産婦人科の先生たちも本当は助けたい、受け入れたい、けれど、絶対的な医師やベッドの不足などでどうにもならないという状況だったんだと思うのですよね。

少なくとも私たち映画のスタッフは、最大限の敬意と礼儀で接しさせていただきたいと思います。

今回の映画は「神の代理」と「神の使い」の競演!!

この「命の現場」を映画にする、ということには、責任とプレッシャーがものスゴ〜〜くありますが、自分たちを信じて邁進していきたいと思います。

※ 出産ドキュメンタリー映画「うまれる」では、製作過程の報告や妊娠/出産に関わる様々な情報をお届けするメルマガを毎週日曜日に発行しています。

(09.06.21発行のメルマガより)

(企画/監督/撮影:TOMO)

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