映画「うまれる」は、既に編集作業に入っていますが、実は、誕生を待っている赤ちゃんがまだまだいます!
今、まさに出産予定日を迎えようとしているのは、麻生沙織さん。
昨年11月にNHK「おはよう日本」で放映された時に出演されていたので、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。
いつでも落ち着いて、どっしりかまえている素敵なだんなさまと、今年4歳になるかわいいお姉ちゃんと一緒に、新しい命の誕生を、今か、今か、と楽しみに待っています。
私たちも、3月1日が出産予定日なので、いつでも撮影に行けるように、1週間前からお酒も飲まず(!!!)、携帯の着信音を最大にして、待っています。
NHKのディレクターさんも一緒に取材に入る予定なので、彼女も玄関に洋服を準備していつでも出れるように、待機しています(笑)。
旦那さまと沙織さん、みーちゃん
麻生さんご家族には、出産直前に亡くなってしまった"ナッキーちゃん"という、もう一人のお姉ちゃんがいます。
ナッキーちゃんが産まれ、そして亡くなったのは、約2年前。
35週のことでした。
ずっと順調だった妊娠生活。
沙織さんは、その前日も、マタニティヨガに行って、ママ友とお茶をしたり、それまでと変わらない楽しい時間をすごしていました。
ところが、
当日の朝起きると、
急に高熱が上がり、
夕方には39度を越え、
嘔吐と出血が始まったのです。
救急車を呼ぶものの、
なかなか受け入れてくれる病院がなく、
助産師さんの協力を得ながら、
しばらく探してからの搬送。
救急車の振動でか、どんどん陣痛が進み、ようやく病院にたどり着いた時には、既に赤ちゃんの頭が出ているのが分かるほどだったそうです。
そして、なんとか分娩台にのぼった瞬間に、胎盤ごと、"ナッキーちゃん"は出てきました。
【常位胎盤早期剥離】でした。
【常位胎盤早期剥離】とは、赤ちゃんがまだおなかの中にいる間に、胎盤が子宮から剥がれてしまう状態をいいます。
赤ちゃんは胎盤を通じて、栄養や酸素を取り入れているので、胎盤が剥がれてしまうと、酸欠状態になり、亡くなられることが多いのです。
出血が多いこともあり、母体への危険もとても高い症状です。
全妊娠の0.5%~1%程度起こるそうで、なぜ、いつ起こるのかは、これだけ医療が発達した現代でも、全く予想がつかないものなのだそうです。
ナッキーちゃんは、生まれたときには、既に心拍はなく、産声をあげることはありませんでした。
まさか自分に起こると思っていなかった出来事。
あまりに突然のことで、しばらくはその状況を受け入れられず、悲しい、という気持ちすら起こらない状態だったそうです。
しばらくは「生まれていたら今日は○○のお祝いの日」「生きていたら誕生日」と指折り数える日々。でも、大きくなっていく姿はなく。。。。
目の前にある写真は、産まれた時のそのままの小さい姿で、
大きくなる様子を想像できないこと、
そして、
戸籍に名前が残らないこと
が、すごく辛かったと言います。
そんな時に救いになったのが、旦那さまと上のお姉ちゃん。
※ みーちゃんには私たちもいつも癒されています
落ち着いて包み込む旦那さまの優しさと、いつでも元気いっぱいのお姉ちゃんに、沙織さんは心から癒されたそうです。
今では、
【ナッキーちゃんがいたから命の大切さが分かる、家族みんなが元気でいる事が本当の幸せなんだ】
という気持ちに変わり、お仏壇に手を合わせながら、朝は「おはよう、今日も一日よろしくね」と挨拶をし、寝る前は「今日も一日ありがとう」「見守っててくれてありがとう」と伝える毎日だそうです。
【姿は見えないけれど、共に生きている】
ナッキーちゃんも一緒に新しい命を待っているのでしょうね。
12月5日に開催したイベントの際に、産科医の池川明先生が、
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どんな子どもたちも、幸せになるため、
そして親を幸せにするために、おなかに宿り、産まれてくる。
その子がたとえ数週間、数ヶ月の命だったとしても、
それは、「うまれる」ということであって、
それぞれの命を全うしてお空に帰る。
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とおっしゃっていた事が印象に残っています。
さて、まだ男の子か女の子かも分からないおなかの中の赤ちゃん。
そろそろ、やってくる準備を始めていると思います。
私たちも、楽しみに待ちたいと思います。
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