「うまれる」は映画じゃない!?

企画・監督の豪田トモです。

先日、スタッフおよび関係者と完成前試写を行いました。

ずっと一緒にやらせてもらっているスタッフのみなさんの他、ちょびっとだけ関係していただいた方、書籍の担当さん、これから配給・宣伝で活躍いただく新しい仲間たち、30名前後の方々に時間を割いていただきました。

一番ドキドキだったのが、最初に上映が決まった老舗映画館『シネスイッチ銀座』の担当の方がいらした事。

「何これ!? こんな作品、うちでは上映できませんっ!
他に映画館探してください!」

なんて言われたらどうしよう。。。。
怖くておしっこチビリそうでした。

上映時間は1時間55分と、だいぶスッキリしてきました。

ついこの間まで、なかなか短くできず、3時間で苦しんでいたのが嘘のようです。

完成度としてはまだ50%くらいですが、今回の試写は、さらに良い内容にすべく意見を聞く事と、告知・宣伝が本格化していくので、完成していなくても、映画の内容を理解してもらうのが目的。

ただ、ずっと映画業界にいる方々からは

「普通、監督は完成する前にスタッフに意見を聞くような事はしない」

と、ちょっとビックリされました。

たしかに、自分の作品を見せるのって、ものすごく精神的ストレスがあります。

酷評されて傷つくかもしれないという恐怖。。。。

誰に何を言われるか分からない不安。。。。

出来れば、こんな事やりたくないのが本音。

例えて言うなら、素っ裸になって体を査定されるようなものでしょうか(笑)。あ
んまり良い例えじゃないか。。。

うーん、、、他に例えるなら、自分の愛する子供を皆の前に立たせて、

「あんまり賢いお子さんじゃないですね。。。」

「太り過ぎ!もうちょっとダイエットしないと!」

なーんて言われる感じ!?(笑)

でも、映画は皆さんの大切な時間とお金を使って見ていただくものなので、そういう恐怖と不安に向き合いつつも、より良い作品にしたいという思いの方が、今の僕には強いのだと思います。

さて、試写の方は、、、
とても好評に終わりました(ホっ!!)。

特に、一番ドキドキしていた、『シネスイッチ銀座』の方が大喜びして帰ってくれたので一安心(!)。

女性はほぼ100%、感動の涙を流されていたようですし、男性からも

「グッと心に刺さった」

「3回、いや、4回泣けた」

と言っていただけたので良かったです。
(泣ければいいものでもありませんが!)

ただ、映画業界にずっといるスタッフさんの中には

「これって、、、映画なのかなぁ。。。」

「今までになかったタイプの映画だから、批評家に酷評されるかもしれない」

と厳しい意見も。。。

ナレーションを使用している、
ドキュメンタリーなのにCGやアニメーションが入っている、
登場人物が多い、
悪い人が出て来ない、、、などなど、

「映画とはこうあるべきもの」と20分近くに渡って貴重なご意見をいただきました。

うーん、、、、
今回、僕らは新しい映画の形を目指してはいるんですが、、、

「映画」って何なのでしょう????

ここ2~3日、よく眠れずに考えています。。。

まだまだ、編集作業は続きます。。。

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