映画『うまれる』は
【世界一ママに優しい映画】を目指し、
赤ちゃん同伴OKの「ママさんタイム」や
妊婦さん割引、
無料シッター・サービス
など、様々なママさんサービスに取り組んできました。
公開から2ヶ月が経ち、少し落ち着いてきましたので、大盛況だった「ママさんタイム」についてご報告したいと思います。
映画界の配給や興行に取り組まれていらっしゃる方々の他、
ママさん・ファミリー向けのサービスをされている企業やNPO、地方自治体の皆さまにも
ぜひご参考いただき、様々な商品・サービスの開発や改善につなげていただければと思い、
以下のレポートを公開させていただく事になりました。
■ 大盛況だったママさんタイム
【赤ちゃん同伴OKのママさんタイムは全国で好評】を博しました。
各地で多くのママ(パパも)とお子様で映画を観に来ていただき、名古屋・伏見ミリオン座さんでは【ママさんタイムの最高記録】になったと報告を受けております(現在も各地で上映されております)。
◎ 「ママさんタイム」を開催した映画館:
東京・シネスイッチ銀座
大阪・テアトル梅田
福岡・KBCシネマ
北海道・札幌シアターキノ
MOVIXさいたま
千葉・シネマイクスピアリ
名古屋・伏見ミリオン座
広島・福島シネフクシネマモード
神奈川・川崎チネチッタ
愛知・春日井コロナシネマワールド
富山・フォルツァ総曲輪
【計10都市以上の映画館で赤ちゃん同伴上映を行った映画は『うまれる』が日本では初めて】ではないかと思います(違っていたらすみません!)
シネスイッチ銀座さんでのママさんタイムは、
「毎週木曜日の13:50~」と【毎週定期開催】とした事でクチコミで広がり、
1回目より2回目、2回目よりも3回目の開催とお客さまはドンドン増えていき、
計5回の【座席占有率は94.4%】となりました。
(平均的な座席占有率は20%程度と言われています)
< シネスイッチ銀座でのママさんタイムにおける動員推移 >
開催日時 座席占有率
1回目(11月11日13:50〜) 61.1%
2回目(11月18日13:50〜) 94.4%→ほぼ満席
3回目(11月25日13:50〜) 100.0%→満席
4回目(12月2日11:20〜) 105.6%→立ち見
5回目(12月2日13:50〜) 111.1%→立ち見
< 一緒に来た子どもの年齢 >
< 誰と映画を観ましたか?(子ども以外で) >
多くのママさんたちから
「2年ぶりに映画を観た」
「子どもが産まれたときの感動が蘇った」
「いつも育児に大変で大切なことを忘れてた」
など、帰り際に御礼と共に声をかけていただいて、とても嬉しかったです。
■ 30%高い「ママさんタイム」の単価
また、ほとんどの方が前売チケットを買わず、その場で入場券を購入していた事もあり、【「ママさんタイム」の単価は約1,690円】と、通常の単価約1,270円よりも【約30%高い単価】という結果が残りました。
これは
・ 子どもが急な病気になったりする事があるので予定が立てられず、ママたちは前もって何かを買う事を控える傾向にある。
・ 映画館まで来るのが一苦労で、前売チケットを買いに立ち寄れない。
・ 多少割高なお金を払ってでも観たいと思っている。
という3つの理由があるのかなぁと推測しています。
■ ママさんタイム実施の美点は、、、
ママさんタイム実施の美点は、近年出産され、命の誕生の凄さを目の当たりにされた方々ですので、集客力が高まる可能性があります。
そして、ママさんはお近くの映画館に行きますので、【地域密着】につながり、映画館さんにとっては【新たなファン層の獲得】につながるかもしれません。
■ 「出産前後の女性は映画館に来ない」?
このような経緯もあり、シネスイッチ銀座では
【最後の週の動員が最初の週とほぼ同じ】
という極めて珍しい形で有終の美を飾る事が出来ました。
「出産前後の女性は映画館に来ない」
と映画界では言われておりますが、今回の件やエイベックスさんが主催したママフェス2010の大盛況を見ますと、ママは「時間がない」「子どもと出かけるのが大変」という一方、
「たまにはパッーと出かける理由が欲しい」
「ちょっとは大変でも今の生活にプラスになるような映画は見たい」
というお気持ちはあるのかもしれません。
もしかしたら
【映画界を変えるのはママ】
、、、なのかもしれません。。。
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◆ 参考資料: ママさんタイム実施時の5つの注意点
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【1. 「ママさんタイム」である旨のアナウンスをすること】
・ 「聞いてない!」と怒って帰られたお客さまは、ほとんどいらっしゃいませんでしたが、他のお客さまへの配慮と、「他の人に迷惑にならないかしら?」と常に周りを気遣っているママさんたちに安心していただくため、事前に、そして入場の際に、そして上映前の3回にわけて「ママさんタイム」である旨のアナウンスをしていただくことはとても重要です。
・ 一方、たまたま「ママさんタイム」に当たってしまったにも関わらず、「貴重な体験が出来た」と逆に喜ばれる男性は多くいました。これも時代の流れ、なのかもしれませんね。
・ ママさん・ファミリー向けのサービスをされている企業やNPO、地方自治体の皆さまは、一度、体験いただけると、色々と参考になるかもしれません。
【2. べビーカーを置くスペースを用意すること】
・ 銀座でのべビーカー利用率は約35%ありましたが(最高で77台!!)、車でのご来場の多かった福岡では約5%でした。
・ べビーカーを盗もうとする人はまずいませんので、通路の端にオープンに置く形でも大丈夫です。
・ 置く時に畳んでいただくようお願いすると、スペースに余裕が出来ます。
・ 階段の昇り降りがある際にスタッフの方が、女性にとっては重いべビーカー(3-7kgくらいあります)を運ぶのを手伝うと、キュンと惚れられるくらい感謝されます。
・ エレベーターによる入館の場合、混雑防止の為、もし余裕がございましたら、エレベーター付近にで交通整理を行ってもらうと喜んでいただけます。
【3. オムツ替え&授乳スペースを用意すること】
・ オムツ替えは、一枚のテーブル・クロスをご用意して床に置いておくだけでも、まずは大丈夫です。
・ パーテーションで区切ってあげたり、あまり人目につきにくい場所に作ってください。
・ 「オムツ替え&授乳スペースはコチラ」という案内をA4でプリントアウトし、壁に貼って置くと来場者の皆さまには親切です。
【4. 館内を少し明るくすること】
・ ぐずった赤ちゃんをあやすために歩いたり、一番後ろに移動して立ったまま身体を揺らしながら観るママが10%くらいは発生しますので、照明は通常より明るめにすると喜ばれます。
【5. 音量は通常の20%増にすること】
・ 赤ちゃんの泣き声で、多少、聞こえにくくなります。
・ ドキュメント・パートが始まる開始10分くらいで一度館内でボリューム・チェックをすると良いかもしれません。
以上になります。
長文にて失礼いたしました。
ちなみに、春から始まる自主上映会では、「ママさんタイム」を実施していただいた場合、
【10%割引】にさせていただいております。
自主上映会の詳細はコチラから!
■ ママさんタイムページ
http://www.umareru.jp/mamatime-campaign.html
■ ママさんタイムの様子(動画)
■ママさんタイムの様子はコチラのブログから
■ママさんタイムに参加された方のブログ
ご参考になれば、幸いです。
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