先日、友人の紹介でお会いした方からこんなメールをいただきました。
とても感動したのでシェアさせていただこうと思います。
もちろん、ご本人の許可はいただいています。
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トモさんに聞かれた
「奇跡的な瞬間って」
と言う質問への答えが見つかったので、
長文になり申し訳ありませんがお伝えさせて下さい。
僕が生まれてきたこと。
これが僕と僕の家族にとって、最高の奇跡です。
僕は、母親のお腹から出て来たとき、呼吸をしていませんでした。
へその緒が首に絡まり窒息、呼吸が止まったために、帝王切開でお腹から無呼吸状態で出て来たそうです。
僕は、父親と母親が不倫の末に生まれた子供で、父親は前妻との間にも同じタイミングで子供を授かっていました。
母親は入籍もせず、親族や前妻の家族には人間とも扱われず、それでも僕を生むことだけを自分自身の存在を証明するよりどころとして必死だったと思います。
そんな中、僕が生まれるおよそ2週間ほど前に、前妻の子供が不幸にも死産しました。
憎悪や呪いが僕の首に絡まり、呼吸を止めた。
そんな小説やドラマのようなものではなかったとしても、
子供を産むことだけに全てを捧げてきた当時の母親にあって、お腹の子供の呼吸が止まったことは受け入れることの出来ないことだった。
でも血液型B型(RH-)の母親は帝王切開を決断し、出血量によっては自分の命の保証がないなかで僕を心から必要として、僕を世界に出し、止まった鼓動に息を、そして命を吹き込んでくれました。
そう思うと、僕が生まれたことが奇跡に思えてなりません。
奇跡というよりはむしろ、母親の心からの想いや願いが形になり、
母親が自分の命を許せた瞬間だったんだと思うんです。
ボクが父親と母親を選んで来たのであれば、
いま命ある僕は、父親と母親、そして妹を含めた家族を幸せにするために生まれて来たんだと思います。
そしてそれは必ず出来ること。
映画『うまれる』に出演されている方々の表情、言葉を見て確信しました。
僕が生まれ、4歳下の妹が生まれた後、母親と妹は、父親から精神的、肉体的な虐待を受けたため、
僕は子供の頃からずっと、母親と妹を守るために生まれて来たと思っていました。
そして、こんな父親の血を後世に残すまいと、自分の結婚も子供を持つことも、想像しないようにしていたのかも知れません。
でも、もう一度、家族全員の今後、自分の人生について考え直したいと思います。
結婚や出産を経験していない僕ですが、僕自身の結婚や出産は家族の幸せに繫がると感じましたし、家族や僕自身が生まれ変わるきっかけとなるとおもいます。
そして、そのきっかけをくれた映画『うまれる』に御礼を伝えたく連絡させて頂きました。
僕と家族と、友人知人のこれからの幸せな人生のために出来ること。
そこに僕のこれからの人生の時間と力を注いで行きたいと思います。
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