私は4年前に第2子となる娘を35週で死産しました。
私自身、映画を見るまでは、
「辛いことをまた思い出してしまいそう・・・」
「自分と異なる環境の人の気持ちって理解できるの?」
と思うこともありました。
実際に見た中で心にズシンと感じるものが大きかったのは
やはり、同じ経験をされた関根夫妻のお話でした。
自分と重ねて考えて辛いことを思い出すというよりも、不思議なことに
「自分と同じように辛い経験をしても、頑張っている人がいる!」
「前を向いている人がいる!」
ということに勇気をもらったり・・・、
悲しんでいるシーンを見ては
「そうだよね、まだまだ泣いてもいいんだよね・・・」
と思ったり。
涙はあふれてくるけど、悲しい涙ではなく、なんだか清々しい涙・・・。
観終わったときには、
亡くなっていった赤ちゃんに「ありがとう」と伝えたくなりました。
子どもを亡くす=辛いこと、だけではないんだと感じさせてくれました。
また、他の境遇の皆さんのお話でも、映画を見るまでは自分では
想像し得ないことではありましたが、皆さんが目の前の状況と
しっかりと向き合い、いろいろな考えの中で自分の道を選び、
歩んでいく姿を見て、パワーをいただきました。
皆さんが苦難を乗り越えて行く姿を見て、
「自分に与えられたこの苦難は、どういう意味があって起こったのだろう?
自分に何を気づかせようと思ってこれが起きたんだろう?」
と考えるようになりました。
その答えが自分なりに見つかってくると、きっと辛い経験が辛い経験に
留まらず、自分の人生の糧となって先に進んでいけるのかな、と思います。
そんな考えをさせてくれるようになったこの映画に感謝です!
(東京都S.Aさん:死産を経験)
現在、『うまれる』では流産・死産を経験された方のみを対象にした上映会の受付をさせていただいております(期間限定)。
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