先日、次回作のリサーチのため、某県里親会の方たちにお会いし、
ネットのリサーチでは分からない現状を聞いてきました。
「里親」とは、様々な事情で親と暮らせない子供たちを「養子縁組」せずに
代わりに育てる親の事で、子供の戸籍は実親のままなのが、
「養子縁組」との違いです。
親の死亡、病気、育児放棄、虐待などによる「要保護児童」は、
日本全国に、約4万7千人います。
そのうち3歳未満の「乳児院」で暮らす子が約3,000人、
18歳までの「児童養護施設」に約30,000人で、
近年、施設に預けられる理由で最も多いのが、虐待です。。。
里親さんたちにお話を聞きますと、
どんなに小さい赤ちゃんでも「虐待の記憶」は残ってしまうとの事。
育つ過程で「虐待のリバウンド」が
様々な場面で出て来てしまうようです。
しかし、それでも逃げずに向き合い、一つの命を
育てていらっしゃるのが里親さんたち。
「この子の将来を考えるのは、実の親が育てられない以上、
行政でもないし、里親である自分たちだけなんです」
小さい子どもたちは、自分たちが独占できる、自分だけに
愛情を注いでくれる大人が必要です。
たとえ、戸籍上は親子になっていなくても、遺伝子は引き継いで
いなくとも、親として、子どもと一緒に未来を考え、時に悩み。。
聞けば聞くほど、血のつながりはなくても
「家族」なんだな、と感じます。
監督・父
豪田トモ
コメントする