乳児院から養子に行った男の子の話

乳児院の職員さんに聞いた話です。

ある理由があって
乳児院にやってきた産まれたての男の子。

感情的なつながりも強く、
まるで我が子のように育てていたそうです。

そして、3歳になった男の子は、

特別養子縁組で、ある家庭に行く事が決まりました。

養子に行くという事は、乳児院を出て、
別の大人たちと家族として暮らすということ。。。

すると、その男の子は、
いままで面倒を見て来てくれた、仲の良かった職員さんたちと

一切のコンタクトも拒否するようになった

のだそうです。

いままで何度もせがんできた抱っこも、
手をつなぐことも、寝かしつけも、

すべて拒否した

のです。

おそらく、
小さいながらも事情を察したのでしょうね。

彼なりの方法で複雑な感情面にけりを付け、
新しい家庭に向けて旅立って行ったそうです。

いまごろ、その男の子は
成人を迎えているそうです。

何だかとても、
印象に残ったお話でした。

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