最近は次回作のリサーチを兼ねて、
乳児院や児童養護施設を訪問しています。
病気や死亡、精神疾患、虐待などで実の親が育てる事の出来ない
「要保護児童」は全国で約4万7千人。
そのうち3歳未満の「乳児院」で暮らす子が約3千人、
18歳までの「児童養護施設」に約3万人います。
最初はある講演会に呼んでいただいた時に、
主催者様のご紹介で立ち寄らせていただいただけだったのですが、
最近では最も関心のあるテーマの一つになっています。
茨城県の児童養護施設にお伺いして、
子ども達と遊んでいた時の事。
「わたしの名前なんて言うか知ってる〜?」
と聞いて来るので、
「エリザベス!?」
と冗談を言いながら笑い合っていたのですが、
急に
「わたし、何年くらいお母さんと会ってないと思う?」
と聞いてきました。
その時は
「何年くらいだろうね〜?」
なんて返答しましたが、
それ以来、
この子たちに僕が出来る事は何だろう
と自問し続けています。
ある施設長さんから、こんなお話を聞きました。
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多くの子どもたちは"親に捨てられた"という感覚を持って
生活していますが、そんな中で、必ず目を輝かせて聞く話は
「今はお母さんと一緒にいられないけれど、10ヶ月間、
大事に、大事に、おなかの中で育てられてきた」
という話。
自分の自信を取り戻すことができる瞬間なのです。
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『うまれる』を通して、僕らが出来る事が
何かありそうな気がしています。
映画『うまれる』は児童養護施設では、
支援金制度により、無料でご覧いただくことが可能です。
施設の職員の皆さま、
以下よりお申込くださいませ。
http://www.umareru.jp/everycinema-3.html#09
また、お知り合いに児童養護施設や児童相談所の職員さんがいらっしゃったら、
当ブログを転送してください。
ありがとうございます。
監督・父
豪田トモ
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