乳児院は、
実の親が育てる事の出来ない3歳未満の子どもが暮らす施設です。
一見すると、
保育園と何ら変わりません。
保育士さんと食事をして、オモチャで遊んで、お昼寝をして、、、
笑い、そして泣いています。
おそらく、写真だけを見て
区別できる人はいないでしょう。
違うのは、
【乳児院の子どもたちには帰る家がない】という事。
常に一緒にいる家族がいないという事。
そして、独占出来る親がいないという事。
ほとんどの子どもたちに親御さんは存在しているのですが、
重い病気や精神疾患、死亡、虐待など様々な理由で、
一緒に暮らす事が出来ないのです
(虐待は増えているようですが、虐待だけではありません)。
乳児院の子どもたちを見ていると、
娘・詩草(しぐさ)の姿が浮かび上がります。
詩草の毎日は愛に包まれていて、
いつでも抱っこしてもらえて、
遊んでもらえて、泣いたら笑って抱きしめてくれる親がいます。
当然の事ながら、帰れる場所があります。
寂しさを感じることはほとんどないでしょう。
でも、
乳児院の子どもたちの多くは
「親」という概念がなく育って行きますので、
もしかしたら乳児院にいる間は、
「(親がそばにいなくて)寂しい」という気持ちすら、
持ちにくいのかもしれません。
それは果たして、どういう感覚なんでしょう?
親もしくは家庭、というものがなく育つというのは、
どういう事なのでしょう?
僕には親は「存在」していましたが、
「心の中」では家族という概念がよく分からずに育ったように
思っているので(今はとても仲の良い家族になりました!)、
乳児院や児童養護施設の子どもたちは、
何だか他人事だと思えないんです。。。
子どもたちが乳児院にいれるのは3歳まで。
その後は、
親元に帰るか、
養子もしくは里子として新しい家族のもとへ旅立つか、
児童養護施設に移ります。
現在のところ、8割方、児童養護施設に移るようです。
※ 「未来人育てプロジェクト」の支援金制度により、
児童養護施設では映画『うまれる』を無料でご覧いただけますので、
職員の皆さま、もし宜しければ以下よりお申し込みくださいませ。
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