俳優ブルース・ウィリスを大スターにした出世作『ダイ・ハード』(1988)は、
僕が最も大好きなアクション映画の一つです。
『ダイ・ハード』にはアクション映画の好ましい姿があります。
・主人公が絶体絶命の状況に置かれること
・次々と主人公の目的を阻もうとする出来事が起きること
・主人公に憧れ性と共感性があること(もちろん演技と存在感も)
・悪役の演技が素晴らしいこと
・テンポよくアクション・シーンがあること
・アッと驚く爆発シーンがあること
・最後にちょっとしたどんでん返しがあること
というのは、言わば、アクション映画では当然の事というか、
これをやってもカンペキにやっても「まぁまぁ」な映画にしかなりません。
『ダイ・ハード』が歴史に残るアクション映画になっているのは、
これらに加えて、
・奥さんとの関係という内的葛藤が描かれていること
・アフリカ系警官との友情が描かれていること
なんですよね。
これが他のアクション映画には、
ちょっと足りないのかもしれません。
ところで、元々、主人公役には、
シルヴェスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーが
有力視されていて、実際に主演したウィリスは
4~5番目の候補だった
そうです。
しかも、
オファーを受けた際、
レギュラーで出演していたTVドラマに拘束されていたため、
一旦はオファーを断わらざるをえなかった
ものの、同番組の主演女優が妊娠して、
撮影不可能になったため、幸運を手にすることができたそうです。
もし彼が
「4番目の候補だったら、やらねーよー」
って言ってたらどうなっていたでしょう?
人生、いつチャンスが訪れるか分かりませんね☆
今日と明日、新潟で3回、上映会と講演会が
開催されます。
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html
監督・父
豪田トモ
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