「骨髄バンク」
という言葉を聞かれた事はあるかと思いますが、
それを設立したのが、一般女性だという事はご存知でしょうか?
日本に骨髄バンクを作られた大谷貴子さんに
お話を伺いました。
これまでにいくつかドキュメンタリーも作られ、
彼女のストーリーはドラマ化もされているので、
ご存知の方も多くいらっしゃるかもしれません。
いったい、どんな女性なのだろう?
と思っていましたら、
「とってもノリの良い、チャキチャキの関西人」
という感じのお姉さまでした(笑)。
そして、女優の天海祐希さんに似ています♪
● 白血病から生還
大谷さんは、自身が骨髄移植をした経験者。
約25年前、大学院生だった頃に、突然、白血病の宣告を受けます。
白血病とは、
血液細胞のがんで、
血液をつくる骨髄の中で白血病細胞が増殖し、
正常な造血機能が低下するために起こる病気。
毎年約5,000人が発祥し、
年齢に関わりなく、
老若男女の誰のみにも起こりえます。
本田美奈子さん
アンディ・フグさん(格闘家)
などは白血病の犠牲者で、
現在は
が闘病中です。
● 骨髄バンクがあれば、助かったかもしれない。。。
「生き残れる確率は1%。。。」
骨髄バンク設立者の大谷貴子さんは
奇跡的に母親とマッチした事から生還しました
(血の繋がった親子でもマッチする事は稀なんです)。
しかし、
病院で同室だった中学生は死去。
当時は骨髄バンクがなかったので、
家族・親戚くらいしか選択肢がなく、
マッチする人が見つからなかったのです。
「アメリカのように骨髄バンクがあれば、助かったかもしれない。。。」
退院後、大谷さんは自身のミッションに奔走し、
約3年後、紆余曲折を経て、
日本で初めての日本骨髄バンクを設立
します。
● 骨髄バンクで14,000人の命が救われた
現在、骨髄バンクには
・約40万人が登録し、
・これまでに約14,000人の移植が成立
しています。
つまり、
【ごくごく普通の一般女性が14,000人の命を救った】
のです。
これは本当に凄い事ですよね。
● 移植日を「誕生日」
でも大谷さんにお会いすると、
「ああ、この人だから、このパワーがあるから、
この繊細さがあるから、出来たのだろうな」
と思わされる清らかで強い人間性を感じます。
ちなみに、白血病から生還した人たちは、
【移植日を誕生日】と呼ぶ方もいらっしゃるそうです。
● 実際に移植が成立するのはマッチングの約半分
お話を聞いていて意外だった事は、
いまでは骨髄バンクのおかげで、
たとえ白血病になったとしても、
9割方の確率でマッチングする
そうです。
しかし、
【実際に提供が成立するのは55%。。。】
理由は、
家族の理解に反対され、
子どもを預けられない、
会社を休むことが出来ない、
怖くなって、、、
など。
つまり、助かるかもしれなかった命が
天に戻られているという事で、
そしておそらく、
マッチングしたものの提供できなかった人の心中も
悔しさと無念さでいっぱいでしょう。
これは、骨髄提供への理解不足とサポート不足から
来るものかもしれませんので、今後の働きかけによって、
変わって行くかもしれません。
まだまだ、大谷さんの旅は続きそうです。
そして、僕も何かお手伝いできることがあったら、
積極的にさせていただきたいと思っています。
大谷さんのお話、
いつか映画に出来たら嬉しいなぁー!
宣伝するわけではありませんが、、、
プルデンシャル生命保険では、
「ドナーズベネフィット」という制度があり、
【骨髄がマッチした際の入院費用にも保険が適用される】ようです。
また、社員で移植に協力した人は、
会社からのお礼として一律金が出るようになっているとか!
他にも対応している保険会社もあるようですので、
皆さんもご自身で調べてみてください。
なお、
骨髄バンクの登録は、
以下のサイトから行えますし、
献血ルームで行う事も出来ます。
http://www.jmdp.or.jp/reg/about/requirement.html
◆ 大谷貴子さんプロフィール
http://www.tau.ac.jp/festival/PDF/ootani_prof.pdf
◆ 情熱大陸
◆ 日本骨髄バンク
http://www.jmdp.or.jp/
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