愛人の赤ちゃんを誘拐して3年半育てた女性の逃亡劇と、
事件後、大人になった女児が後遺症に苦しむ姿を描いた、
日本アカデミー賞受賞作。
母性と育児、親子関係をテーマにしている事もあって
興味を持って、見始めましたが、最初のうちは
「暗いぞ。。。」
という印象 (笑)。
「ネガティブで暗い作品」=「深くて良質な作品」
と思われる傾向に、いつも違和感を覚えている僕は、
「ああ、また暗い映画が評価されてるんだぁ。。。」
と正直、少し残念に思いながら、観ていましたが、
次第に
永作博美さんの超絶演技と、
親子関係の連鎖についての物語に魅了
されていきました。
赤ちゃんを誘拐して育てるなんて、
実の親の立場からしたら、とんでもない事だけれど、
一方、その赤ちゃんを自分の子のように育てていた
母親が、その子を「かけがえのない存在」だと思い、
今までに感じた事のないような幸せを感じ、
引き裂かれる事に半狂乱になる気持ちも分かり、
最後には何だかよく分からない涙が出ていました。
この作品は赤ちゃんを誘拐した女性を演じた、
永作博美さんの演技力と存在感が非常に大きいですね。
ああ、永作さん、あなたは何て演技がうまいんだろう。。。
いつか、一緒に仕事させてください☆
映画『八日目の蝉』
http://tinyurl.com/6sbfwl9
監督・父
豪田トモ
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