昨日、児童養護施設の子供たちに学習支援をしているNPO法人
3keysさんの取材について書かせていただきましたが、
勉強に遅れが出がちなのは、
環境面や経済面の他にも重大な要因があります。
それは、【親との関係】です。
病気や死亡、精神疾患、虐待などで実の親が育てる事の出来ない
約4万7千人の「要保護児童」のうち、
養子や里親として新しい家庭で育ててもらう事が出来ない場合に、
子供たちは児童養護施設で暮らす事になり、
その数は現在、約3万3千人と言われています。
親と一緒に暮らせないという事は、
親からの無条件の愛情と認知をもらうのが難しい
という事。
僕も幼い頃からずっとそうでしたが、
【子供は常に、愛して欲しい、認めて欲しいと願っています】が、
それが叶わない場合に、
自分を守る方法として
「回避」
という手段を無意識に使う場合があります。
それは、
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期待すると裏切られるから、
そもそも期待しない、
関心を持たない、
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という事。
ところが、関心を持たない日常を過ごしていると、
徐々に、親だけでなく、世の中の事や周りの友人の事などにも
無関心になる習慣ができ、
「学ぶ」という事にも無関心に
なってしまう場合があります。
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無関心な子どもは
親からの愛情と認知が十分でない場合に
作られていく
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のです。
積極的な関心が持てないから勉強をやる気が出ず、
当然、成績が上がらない。
そうなると、楽しくない。
だからやらない。
という悪循環になっていきます。
中学や高校で成績がガクっと下がる子がいますが、
これは親との関係に密接につながっている事が分かっています。
僕もこの頃、ボチボチだった成績が、
下から5番目くらいまでに下がりました。
いまから考えると、
僕は学ぶという事を「回避」していたんだと思います。
たぶん、
「勉強しろ」
ではなく
「お前は大切な存在なんだよ」
と言ってもらいたかったんですよね。
これはまだ科学的に立証されているかは分かりませんが、
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学力のアップと親からの無条件の愛情と認知、
そして良好な夫婦仲はおそらく濃い関係性がある
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のではないかと思います。
日常的な親の愛情を受けにくい
児童養護施設の子ども達には、
別の形での支援が必要で、
職員さんや3keysさんのようなNPO法人が、
その部分の支援をされています。
寄付金やプロフェッショナル・ボランティアなど様々な形での支援方法がありますので、
ご興味持たれた方はぜひアクセスしてみてください。
↓
◆ 3keys
http://3keys.jp/about3keys
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