先日、ある刑務所で、法務省管轄のもと、
映画『うまれる』の上映が行われました。
通常、受刑者の方々が見ることができる映像は、
NHKのニュースやドラマの一部らしいので、
ひとつの映画が上映されるのは、極めて異例のようです。
某県の某刑務所では、再犯率を低下を目指して熱心に取り組まれており、
若干の迷いがあったのは正直なところですが、
先方の熱意に押された形で許可させていただきました。
服役中の方々は、
自分、他人、そして未来を傷つけてしまった方々も少なくないでしょう。
『うまれる』をどのような気持ちでご覧になるのかは、
未知数でしたが、
予想を上回る反響があったそうです。
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受刑者の改善更生には、心の再生が不可欠ですが、
自らが愛情に欠乏している状態では難しいでしょう。
受刑者の感想には、自分が愛されて生まれてきたという記憶や
自分を生み育ててくれた親への感謝、また、自分の子どもに対する
愛情を再認識したことなど、素直な言葉で綴られていました。
命の尊さを深く感じ、自分も相手も大切にすることができれば、
二度と同じ過ちは繰り返さないのではないかと思います。
そんな新芽のような第一歩を、この映画が生んでくれたのではないか、
真の改善更生に繋がるのではないかと心から感じています。
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(担当者様のご報告より)
彼らの犠牲になって傷つかれた方々がいることでしょうし、
安易な同情は判断が難しいところですが、
映画を観てもらうことで、自分と他人、未来を大切にする心を持っていただくことができたら、
とても嬉しく思います。
再犯率が少しでも減りますように。。。
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