児童養護施設の子どもたちや施設退所者への総合的な支援を行っている【NPO法人ブリッジ・フォー・スマイルの林恵子代表と会談】しました。
若く美しい林さんの強い思いで、本当にたくさんの人たちが助かっているのだなぁと感激の連続でした。
施設出身の方々は、施設にいる間は、
最低限ではあるものの、食事や生活必需品が常に「提供」されるので、
経済感覚を持つ事がなかなか難しく、
皆、退所後に「一人立ち」することに、とても苦労される
との事。
児童養護施設で暮らせるのは高校に通っている間までなので、卒業後は一転、
・自分の暮らす住まいを探し
・敷金・礼金という、これまで扱った事のない大金を用意し
・仕事を探さなければならず
突然の重圧にパニックになる子どもたちも多くいるそうです。
※ ブリッジ・フォー・スマイルさんを支援されているパソナ本社は素晴らしいオフィス環境!
「社会に出たら皆そうだ」と思われるかもしれませんが、
【施設出身者には頼れる身内がいないことがほとんど】。
ちょっとした生活費を借りる事も出来ないし、
「身元引受人」が存在しない事が多いので、
せっかく見つけた物件も断られたり、就職先が見つからなかったり。。。。。
たくさんの高い壁にぶつかってしまいます。
当然、「仕送り」はありません。
頼れる人がおらず、孤立化し、人生に絶望してしまう方がいらっしゃるかもしれません。
※ ブリッジ・フォー・スマイルさんのオフィスのあるパソナ本社は癒し空間☆
そんな中、ブリッジ・フォー・スマイルの林さんは、
・シェアハウス物件を見つけて施設出身者に提供したり(家賃は支払う必要があります)
・一人暮らしをするには何を準備したら良いかをまとめた冊子を作ったり、
本当にすごい活動をされています。
僕が最も感動したのは、
【施設の子どもたちの大学進学をサポートする「カナエール」というスピーチ・コンテスト】
です。
高校生が自分の夢をスピーチで熱く語るというもので、
【入賞者には学費や生活費が支給】されます。
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施設退所者の大学等進学率は全国平均の77%に比べ、約1/3の23%。
中退率も全国平均15%に比べ、施設退所者は3倍の46%
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にのぼります。
児童養護施設での学習環境の難しさにつきましては、以前ブログに書かせていただいたので割愛させていただきますが、
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「社会が厳しいのは施設出身者だけではない」という
一言ではくくれない壁が存在している
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事は間違いありません。
★<ブログ>児童養護施設の学習支援
http://www.umareru.jp/blog/2012/04/3keys.html
「カナエール」は、コンテストに出場する子ども一人に対して、
3名の大人のボランティア・スタッフがサポートにつき、
支持・指導されながら、
3ヶ月近くに渡って、共に準備をします。
最初はオドオドしていて、そもそも「夢って何?」という子が多かったけれど、
徐々に自信がついてきて、
話せるようになり、
意識が変わって行く。
そして、コンテストでは声を大にして
自分の夢を語るようになる
のです。
本当に素晴らしいです。
「カナエール」は7月1日に第2回大会が開催されますが、
これは間違いなく感動のオンパレードになることと思います!
誰でも参加する事が出来ますので、
ご興味ある方は、ぜひ生の感動を味わってください☆
★ カナエール
http://canayell.com/
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