今日は残念でありながら嬉しいニュースがあります。
映画の製作段階から、自主上映会の運営など様々な面で
僕のアシスタントをしてきてくれた
【秋田直器が7月いっぱいを持って卒業】
する事になりました。
今後は某製作プロダクションに就職し、
別の形で修行を続けます。
秋田が僕のアシスタントになってくれてから、かれこれ5年。
当時、カナダにいた秋田は、バンクーバーで活動していた僕の噂を
聞きつけ、「お話を伺えませんか?」とメールをしてきてくれました。
ただ、当時、僕も忙しくて、なかなか時間が作れなかったのですが、
秋田は、数ヶ月ごとに、定期的に連絡をしてきてくれたんです。
「会いたい」と言ってくれる方はたくさんいますが、
しつこいと思わない程度の適度な距離感で
「言い続けてくれる」人はあまりいません。
結局、会うまでに1年以上かかり、
既に僕は日本に帰国していましたが(笑)、
彼はわざわざ日本に戻り、ひたすら僕の時間が空くのを
待っていてくれていたんです
(その事を知ったのはだいぶ経ってからでした)。
たまたま僕が腱鞘炎になって仕事を休んでいた、
いいタイミングで秋田から連絡があったので、「今日会えるよ」と
返事をした日から、ご縁が始まりました。
会った時は
「僕は恐がりでホラー映画が苦手なんですが、
ホラー映画は作ってないですよね?」
としきりに聞いていたのが印象的でした(笑)。
映像の事を全く知らない状態でのスタートでしたが、
とにかくいろいろな仕事を経験してもらった事もあり、
今ではどこに出しても恥ずかしくない「人材」に
育ってくれました。
正直、彼を「育てる」のには本当に苦労しましたが(笑)、
僕自身も「人を育てる」という事を経験させてもらい、
それが今の子育てにもつながっているなぁと思います。
僕もそろそろ秋田には違うチャレンジが必要だなぁと思っていましたし、
彼自身、いままで「企業に就職」というものをした事がない中、
30歳になる手前で「会社組織で働くこと」を経験したいと
思っていたようでしたので、
良いタイミングなのかなと思っています。
僕のところで修行して巣立っていった人たちは秋田で4人目に
なりますが、いずれも映像業界を中心に各分野で大活躍しています。
秋田も「兄貴」たちに続いて羽ばたいていってくれるでしょう!
ただ、怖がりなのは変わらないようなので、
新しいプロダクションがホラーを作らないことを願うのみです(笑)。
自主上映会のサポートに関しましては、
今後は三浦亜希子を中心に、さらにパワーアップしていきますので、
引き続き、よろしくお願いいたします。
(秋田が担当させていただいていた上映会主催者様には
個別のメールでご連絡をさせていただきました。)
出会いと別れが人生の醍醐味。
出会いの喜びの後に訪れる別れの体験によって、
自分の中の一部が「死」を迎えるわけですが、
こうした小さな死を積み重ねていくことで、
新たな自分が『うまれる』のだろうと思います。
直器くん、また一緒に働きましょう☆
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