前回のブログのトークショーの話の続きです。
日本に骨髄バンクを作られた大谷貴子さんは、
奇跡的にお母様とマッチングし(通常、親子で型が合う事はほとんどありません)、
命は助かったものの、抗がん剤治療の影響で、
子供の産めない身体になってしまいました。
命を産み育てたいと願い、不妊治療を続けていた頃もあったようですが、
今回のトークショーで初めて聞いて驚いたのは、何と
映画『うまれる』にもご出演いただいた鮫島浩二先生が
大谷さんに養子の提案をされていた事。
鮫島先生は中絶に反対する立場を取り、その代わり、養子縁組を紹介する
というボランティア活動をされていらっしゃいます。
★ 詳しくはご著書の「その子を、ください。」をご参考ください。
当時の大谷さんは血のつながった子どもを求めていた時だったので、
「養子」という決断はできなかったけれど、映画『うまれる』を観て、
予期しない妊娠で産まれたあの子は、
その後どんなふうに育っていったのか、
自分が愛情を込めて育てられたかもしれない、、、
と思い至られたようで、
眼にいっぱい涙をためられていました。
骨髄バンクの活動は、自分のつらい経験を他の人にはして欲しくない
という気持ちが原動力となったそうで、
「苦しみがあったからこそ、今の人生がある」
と語る彼女は本当に美しいです。
彼女自身も骨髄移植を推進することで、
たくさんの子どもを産んでいる気持ちにもなるそうで、
最近は白血病から生還した後に妊娠・出産したケースが出て来て、
「孫ができた気分!」と元気に語られていました。
最後に、司会の町さんより、
それぞれにとっての「うまれる」とは?と聞かれ、
皆さん、こんな風に答えられていました。
古賀さん:今日、皆さんの心の中に「うまれた」ものを、
大切に持ち帰ってほしい
大谷さん:全ての事柄は、「うまれる」からはじまっている。
野田さん:奇跡そのもの!
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