※ 「純くん」作成のラテ・アート☆
先日、神奈川県のスターバックス某店に行ったら、
聴覚障がいを持った方が働かれていました。
見た目はごく普通の20代半ばの男性で、
すごく真面目そうだし、こっちまで嬉しくなってしまう笑顔が素敵です。
(とても純粋な人だったので、仮に「純くん」と呼びます)。
一般企業で、しかも、お客様とやりとりする仕事で
障がいを持たれた方が働かれているのはあまり記憶がなかったので、
ちょっと驚いたのと同時に、
すごく新鮮な感じがしました。
聴覚に障がいを持たれているので、お仕事を続けていくには、
同僚やお客様などの理解と協力が必要な部分はあるかもしれませんが、
シートの「トール ラテ」と「店で飲む」に指さすことくらい、
全く問題ありません。
それ以上に、
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「いろいろな立場の人が支え合いながら一緒に暮らしている」
という大事な事を肌感覚で教えてくれる試み
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だなぁと思い、すごく嬉しくなりました
(これを最近は「ダイバーシティ」という難しい言葉を使うそうです、笑)。
あまり知られていませんが、
【障がいを持った方々の平均賃金は月額約12,000円】
です。
「月額」です。
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98.9%の障がい者が年収200万以下の「ワーキングプア」で、
「貧困線」と言われる年収112万円を下回る方は56.1%
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にものぼります。
障がい者手当が月に約7万円前後あるそうですが
(すみません、細かな数字は分かりません)、
それでも十分な額とは言えないでしょう。
ご家族が経済的にも面倒を見ているのが現状のようです。
僕は『うまれる』の前に障がい者の方のドキュメンタリーを4本、
製作させていただき、いまもボランティア活動で月に1回、
障がい者施設を訪れていますが、
http://umareru.jp/umarerustaff-volunteer.html
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仕事の作り方、与え方、マネジメントの仕方によっては、
障がいを持った方々でも全く問題なく働けることがほとんど
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です。
それ以上に
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障がいを持った方々と接することは、
笑いと感動に満ち満ちていて、
いつも刺激と癒しがたっぷり詰まっています。
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実は『うまれる』事務局も、hanaさんという千葉県木更津市の作業所に、
・自主上映会のチラシや販売物の郵送
・アンケートの集計
・各種打ち込み作業
などをお願いしていますが、いつも丁寧にお仕事をしてくださっていて、
すごーーーく助かっています。
★地域作業所hana
http://www.npo-cw.net/index.htm
以前、京都の作業所の施設長の方がおっしゃっていた事が
印象に残っています。
「賃金が増えるということは、
好きなものが買えるようになり、
月に一回、外食が出来るようになるだけでなく、
"家族が持てるかもしれない"、
"結婚できるかもしれない"、
"いつか自分の家を持てるかもしれない"
と、夢が膨らむこと。
【夢を持てるということは、生きていていいんだということ】」
実際、この京都の作業所は、「仕事」というものを徹底的に研究し、
全国平均の何倍もの賃金を作り出していて、
働かれている方々は、皆、とても生き生きとされていました。
もし、スターバックスなどの一般企業で働ける方が増えれば、
夢を持てる方も増えるという事なのかなぁと
単純に考えたくなります。
ただ、企業によっては、
障がいを持った方にどう対処して良いのかが分からなかったり
(ワーク・ライフ・バランスと同じく、
良い意味で働き方を変える必要が出てきます)、
ちょっとしたミスを問題視して、通えない状態になってしまう事も
多いようなので、
「純くん」が今後も働き続けられることを祈っています☆
※ ちなみに、映画『うまれる』では聴覚障がい者の方もご覧いただける
バリアフリー版をご用意しています。
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