松茸取りと映像作りの関係性

バンクーバーに行くのは実に6年ぶりになりますが、
良い思い出の一つが、実は「松茸取り」です。

9月2日にも上映会が開催されるウィスラーには、
日本人からすると信じられないくらい、
たくさんの松茸が生えています。

しかし、カナダ人は松茸を食べないんです(!!)

なので、松茸は取り放題!!

一度に100本くらい取れる事もざらにありました。

松茸を取るのって、宝探しみたいで楽しいんです。

松茸は普段、土の中に隠れています。

しかし、視点を変えてみたり、よーーーーく見ると、
その一部がチラと見え、掘ってみると、白く美しい姿を
見せてくれるのです。

そして、1つ、松茸を見つけると、そこは「黄金地帯」と呼ばれ、
周りからはボコボコと松茸が見つかります。

1週間後にバンクーバーに行く事になって、
改めて、「松茸取り」を思い出しましたが、

僕にとっての映画作りって「松茸取り」に
ちょっぴり似ているなぁと思いました
(まぁ、こじつけっぽいですが、笑)。。

僕は現状の問題点を明確にあぶりだすようなジャーナリズム的な
アプローチというよりも、

ずっとそこにあったけれど、

・美しさに気づかなかったもの
・違う角度から見ると美しいもの
・見方を変えてみると美しいもの

を視覚を通して、脳と心にお届けしたいと思っています。

一見、ただの土のように見えるけれど、
少し見方を変えると「松茸」を見つける事が出来る。

これからも僕なりの「松茸」を探して、
皆さんと一緒に味わっていきたいと思います。

監督・父
豪田トモ

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コメント(1)

私も「松茸狩り」が大好きです。カナダでは「松茸取り」ではなく"mushroom hunting"って言うんですよ。少なくともBC州ではそう呼びます。

松茸狩りは面白いもので、熟練した人は松茸のあるところを察知する感覚が備わっているんです。そんな人と松茸狩りを一緒にすると違いがはっきりわかります。私がようやく1本取る頃には、あちらはもう袋にいっぱい取ってしまっていたりします。

松茸は、取った後は根元の菌をきちんと穴に振るい落とし、周りの土や枯葉を被せて自然を大切に保存する役割も努めなくてはならないというのがカナダの「松茸狩り」仲間同士の掟のようなものです。

こんな所もきっと映画作りに似ているんでしょうね。

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