フランス映画「最強のふたり」はサイキョーでした!
スラム街に住む無職の黒人青年ドリスが、
首から下が完全麻痺した障がい者である大富豪のフィリップを、
ひょんなことから介護することになり、
お互いにかけがえのない友情を感じ、そして人間的に成長していく、、、というストーリーですが、
【障がい者を主人公にした映画でこんなに笑ったのは初めて】
かも!
とにかく
【主人公2人のキャラクターと演技が金メダル並みに素晴らしい】
です。
ストーリーは細かな点でツッコミどころはありそうですが、
そんなのは、まぁ、いっかと思えるくらい、この作品が醸し出す
「生きているって素晴らしいよね!」
という空気感に圧倒されます。
「全く立場の違う二人が友情を育むようになる」
という、とてもオーソドックでシンプルなストーリーは、言わば「ダブル主人公映画」のサンプルになりそうな作品で、
類似してなさそうで実はストーリーの頸椎が同じ映画
は、「タイタニック」、「レオン」、「ミッドナイト・ラン」、古くは「或る夜の出来事」、変わり種では「ターミネーター2」など非常にたくさんあります。
そして本作は
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・白人vs黒人
・金持ちvs貧乏
・雇用者vs使用人
・初老vs若者
・言葉使いが丁寧vs汚い(笑)
・芸術に理解あるvsない
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など、非常にたくさんの葛藤要因がありますが、
【ストーリーを面白くするのは、葛藤の多さと深さ】
で「ダブル主人公映画」の場合は、
2人の性格や立場が離れていればいるほど、面白くなるんです。
本作は、フランス料理の代表格ラタトゥイユのように、
これらの葛藤要因をうま〜く煮込む事に大成功しています♪
僕はこの作品を見ていて、カナダの親友リッチの事を思い出しました。
僕とリッチは人種の垣根を越えて、魂と魂でつながる、最強の友情を築いていたのです。
彼と過ごした4年よりも離れた時間の方が長くなってしまいましたが(バンクーバーを離れて6年)、
それでも時空を超えて心でつながっていると思っています。
もし僕が要介護になったら、カナダからリッチに来てもらおうと思いました(笑)。
この映画に出逢えて、人生が豊かになりました。
ありがとうございます☆
見て損はないと思います!
監督・父
豪田トモ
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