時代の流れですね。
近年のデジタル化の波によって、
映画を観るためのフィルムの生産が日本では終了になったそうです。
業界にいる人であれば、おそらくほとんどの人が
「そのうちフィルムは無くなっていくのだろうなぁ」と
予想していたとは思いますが、やっぱり寂しいですね。
先日行ったバンクーバーでも
「フィルムで撮影した映画は今年は一本だけ」
と言っていました。
映画館で映画を観るメディアは、
昔はフィルムしかありませんでしたが、
最近はデジタルがかなり増え始めていました。
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デジタルの特徴は、「安い」という事と、
編集のしやすいなど「使い勝手が良い」こと
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が挙げられます。
一方、
【フィルムの特徴は、映像クオリティが断然、高いという事】。
ただ、この差は年々縮まっています。
もしかしたら、今後、
「使い勝手は良くないし、高いけれど、独特のクオリティを出すアンティーク」
として、フィルムはレコードのような感じになるのかもしれないですね。
実は映画『うまれる』は35mmフィルムでも
ご提供しており(撮影ではなく、最終媒体として)、
映画館で上映している間はすべてフィルム上映でした。
これはね、男のロマンだったんですよ(笑)。
僕は、人生で一回しか映画を作れないかもしれないので、
絶対、フィルムで観ていただきたいって思っていました。
これはフィルムメーカーの人には全員、分かってもらえると思います(笑)。
それによって1,000万円ほど、予算が増えてしまいましたが(!!)、
プロデューサーの牛山は僕の意図を汲んで、
受け入れてくれました
(損益分岐点は30,000人分も上がってしまいましたが!)。
次回作は、もうフィルムには出来ないと思うと、
寂しいような、、、
でも、プロデューサーの牛山はホッとしていると思います(笑)。
フィルムの質感はもう観れませんが、
その分、デジタルの進化に期待したいです。
いままで、たくさんの夢を見させてくれてありがとう!
監督・父
豪田トモ
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