京都の仏教的終末医療施設「あそかビハーラ・クリニック」の取材の第二弾です(第一弾の取材ブログはコチラ)。
当施設の特徴は、何と言っても
【医療従事者と僧侶の見事なコラボレーション】
です。
当施設には3人の「ビハーラ僧」が常駐しており、
様々な場面で医療スタッフのサポートを行っています。
現実的に日常の医療行為で激務が続くドクターやナースに代わって、
【患者さんの心のケアやご家族の精神的ケアをするのがビハーラ僧】。
すごーく簡単に書いてしまいますと、
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肉体のケア→医療従事者
生活のケア→医療従事者
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精神のケア→ビハーラ僧
家族のケア→ビハーラ僧
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という役割分担が完璧に機能しています
(もちろん、医療従事者も精神のケア、家族のケアを行いますが、
分かり易くご理解いただくための表現とご理解くださいませ)。
ビハーラ僧が担当されている患者さんの心やご家族のケアというのは、
通常の病院ではマンパワー不足により対処しきれない事が多く、
進んだ病院ではボランティアさんがサポートされたりしています。
僧侶がケアをする施設は、
おそらく、ビハーラだけ
ではないでしょうか。
また、ドクターやナースがやりにくい事や言いにくい事を
「僕らがやりましょか」
とビハーラ僧が積極的に担当したりされています。
「ホスピス」にも宗教者はいらっしゃいます。
「チャプレン」と呼ばれる牧師さんが、定期的に病室に行って、
お話をしたり、お話を聞いたり、患者さんの精神的ケアを務められています。
ただ、チャプレンがホスピスに常駐しているケースは稀です。
「あそかビハーラ・クリニック」のビハーラ僧が施設内に常駐し、
患者さんの生活に関わりながら、
サポートをされている事は特筆すべき事かもしれません。
※ あそかビハーラ・クリニックに関するブログ
★ 【取材】日本的な終末期施設を目指す、あそかビハーラ・クリニック
★ 【取材】「嫌な日はとても多かったがいらん日は1日もなかった」
監督・父
豪田トモ
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