※ ビハーラ僧の山本さんと。
京都の仏教的終末医療施設「あそかビハーラ・クリニック」の
ビハーラ僧・山本さんにちょっとイイお話をお聞きました。
一緒に庭のトマトをもぎながら、元経営者の男性と話をしていた時の事だそうです。
「80年の人生、いかがでした?」
と山本さんがお聞きすると、
「嫌な日はとても多かった」
「大変な苦労もした」
と吐き捨てるように。
しかしその後、一呼吸を置いた後、こう語ったそうです。
「でもな、
いらん日は1日もなかった。
1日も。
出逢ったすべての人に育ててもろうた」
その後、この男性は安らかな最後を迎えられました。
「患者さんからいつも勉強させてもろうてます」
と語る僧侶の山本さん。
患者さんの旅立ちに寄り添う事で、
人生の英知を日々、授かっているようです。
山本さんの名刺の裏には
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「悲しみは悲しみを知る悲しみに救われ、
涙は涙にそそがれる涙にたすけられる」
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と、金子大栄氏(1881-1976)が著された『歎異抄領解』にある言葉が書かれています。
山本さんのお人柄と仕事にかける想いが伝わります。
※ あそかビハーラ・クリニックに関するブログ
★ 【取材】日本的な終末期施設を目指す、あそかビハーラ・クリニック
★ 【取材】「嫌な日はとても多かったがいらん日は1日もなかった」
監督・父
豪田トモ
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