【取材】「嫌な日はとても多かったがいらん日は1日もなかった」

IMG_5504.jpg ※ ビハーラ僧の山本さんと。

京都の仏教的終末医療施設「あそかビハーラ・クリニック」の
ビハーラ僧・山本さんにちょっとイイお話をお聞きました。

一緒に庭のトマトをもぎながら、元経営者の男性と話をしていた時の事だそうです。

「80年の人生、いかがでした?」

と山本さんがお聞きすると、

「嫌な日はとても多かった」

「大変な苦労もした」

と吐き捨てるように。

しかしその後、一呼吸を置いた後、こう語ったそうです。

「でもな、

いらん日は1日もなかった。

1日も。

出逢ったすべての人に育ててもろうた」

その後、この男性は安らかな最後を迎えられました。

「患者さんからいつも勉強させてもろうてます」

と語る僧侶の山本さん。

患者さんの旅立ちに寄り添う事で、
人生の英知を日々、授かっているようです。

山本さんの名刺の裏には

================================
「悲しみは悲しみを知る悲しみに救われ、
涙は涙にそそがれる涙にたすけられる」
================================

と、金子大栄氏(1881-1976)が著された『歎異抄領解』にある言葉が書かれています。

山本さんのお人柄と仕事にかける想いが伝わります。

「あそかビハーラ・クリニック」公式サイト

※ あそかビハーラ・クリニックに関するブログ

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監督・父
豪田トモ

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