乳児院に取材した際にお聞きした話です。
身体的虐待が原因で
生後4ヶ月の時に乳児院にやって来た男の子。
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保護された時は、眼の上を「火鉢で焼かれ」
火傷の痕が残っていた
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そうです。
しかし、乳児院の職員さんの尽力もあり、
まるでそんな経験はなかったかのように、
笑顔の絶えない子に育っていきました。
虐待を受けた子どもは、夜中に泣き叫んだりする事が
多いのだそうですが、そんな事もなかったため、
「産まれてすぐだったから、覚えていないのだろうか」
と職員さんは半ば、肯定的に受け止めていました。
しかし、ある夏の事。
部屋の布団からお庭での花火を見た瞬間、
顔が氷りつき、布団で顔を覆いながら、
後ずさりを始めたそうです。
身体は震え、涙が止まらない男の子。
何があったのかは、その子と母親以外、誰にも分かりませんが、
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生後4ヶ月であっても、
虐待の記憶は明確に脳に残っていた
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ようです。
きっとその子は、これからの人生、
ずっとこのトラウマと闘っていくのでしょう。
周りからの十分なサポートを受けて、
少しずつ解放されて行く事を願っています。
監督・父
豪田トモ
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