【取材】亡くなったお母さんからの便り

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北区のあすか山訪問看護ステーション・平原優美さんにお聞きした話です。

小学校1年生の時にお母さんをガンで亡くした男の子がいました。

訪問看護をして臨終に立ち会った平原さんは、
時折、ご家族を訪問して様子を伺うそうで、
亡くなった当時、気丈にふるまっていた男の子(仮称ハル君)も、
いまでは6年生になりました。

「お母さんのことを思い出す?」

と聞くと、ハル君は勉強机の引き出しから

【1通のDM(ダイレクト・メール)】

を出してきました。

何だろうと思ってみてみると、
資生堂から届いていたDMの宛名に書かれているのは

お母さんの名前。。。

よく見ると、机の中には

お母さん宛のDMがびっしりと詰まっていた

そうです。
通常、亡くなった方宛に届くDMは
遺されたご家族にとって大きな負担になるようですが、
ハル君にとっては、

企業からの広告が、「お母さんからの便り」になっていた

のです。

「お父さんには内緒なんだ〜。だから内緒だよ?」

お母さんの事を話す機会が少なくなってきたハル君。
この日は平原さんとたくさん、お母さんとの思い出話を楽しんだそうです。

監督・父
豪田トモ

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コメント(1)

子どもは、子どもなりに、親との死と向き合っているんですね。
その日、お母さんの話をいっぱいした事で、また一歩、前進。
乗り越えるという言い方がいいかわかりませんが、彼にとって良かったなあと、ホロリとしました。ありがとう!

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