千葉市の熊谷俊人(くまがい・としひと)市長にお会いしてきました。
2012年の7月に千葉市で開催された
映画『うまれる』の上映会で対談をさせていただき
(主催いただいた行木さん、ありがとうございました!)、
千葉市の子育て支援、何より、
熊谷市長の子育てに対する想いの強さに感激して、
再びじっくりとお話を伺わせていただきました。
熊谷市長は現在35歳。
就任当時は31歳だったため、
市長としては歴代最年少だったようで、
現在も【政令市の市長としては最年少】です。
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熊谷市長にとって「子どもは未来」であり、
子育ては地域や国を活性化する大切な希望
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であると捉えられていらっしゃいます。
熊谷市長の子育て政策で僕がとっても驚いた事の一つが、
【三世代同居の推進】です。
熊谷市長は、
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核家族化し、地域の絆が薄れた現代社会において、
経験の少ない若い親だけで育児をする負担と弊害も考え、
祖父母との同居を選択肢の一つとして推奨
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しています。
具体的には、
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三世帯同居における引っ越しや増改築
などの費用を市が最大130万円まで負担する
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という事。
ただし、
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「一緒に住む」事がかえって負担になる家族
もいるので、「1km圏内」も助成金の対象
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にしています。
凄いですね。
初年度は当事業に5,000万円の予算を投じたところ、
多数の申込があり、約半年で使い切ってしまいました。
次年度は1億円と予算を倍増しましたが、
利用者は増え続けているそうです。
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予算が増えると財政が心配になりますが、
転入によって税収が増えるようで、
3年間、住んでもらえれば予算を回収できる
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そうなのです。
この計算、
政治家の枠組みを超えていて(良い意味で)、
実に巧みです。
お話をお聞きしていると、
熊谷市長は理想と現実、政策と財政のバランス感覚が
非常に優れていらっしゃると感じます。
熊谷市長、
徒者ではないです。。。
※ ご注意事項
市長は政治家であるので、
当然の事ながら、子育て支援だけでなく、様々な仕事があります。
おそらく、すべての政策を理想的に実行する事は難しいと思いますし、
中には大きく反対したい政策もあるかもしれませんが、
1つダメだから全部ダメ、なのではなく、
良い事は良い、という観点から今回のお話をご紹介させていただきました。
もし宜しければ、皆さまがお住まいの地域でも
「千葉市ではこういう事をやっているみたいですよ」とご紹介いただければ、
何かが前進するかもしれません。
ただし、政治家はスキャンダル的な要素と無縁ではいられない職業ですので、
いつ何が起こるかは分かりませんが、
それとこれとは別個の「政策」として捉えたいと思っています。
ちなみに、僕は千葉市に住んでいないので、
市長と利害関係は全くありません。
監督・父
豪田トモ
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