父が急逝しました

tomoko.jpg ※ 写真は夫・豪田トモ

プロデューサーの牛山朋子です。

桜散る4月1日、父が急逝しました。70歳でした。

前日の3月31日に仕事の現役を退き、
40年以上の仕事人生を生き抜いた直後の突然の出来事に、
いまだに狐につままれたような気持ちです。

決して口数の多いほうではありませんでしたが、
いつでも笑みをたやさず、素晴らしい友人たちに囲まれ、
娘たちのどんな選択も受け入れ、支えてくれながら、
最愛の母と幸せな毎日をすごしていた父でした。

楽しみにしてくれていた孫の詩草が生まれた時は、本当に喜んでくれました。

私たち娘のことはろくに抱っこもできなかった企業戦士でしたが、

「じいちゃ〜ん」

と呼ぶ詩草のことは、

「重いなぁ、食べ過ぎじゃないか?」

なんて言いながら、
何度も何度も抱っこをしてくれていました。

家族を失うというのは、本当に、言葉にならない悲しみです。

父のことが大好きで大好きで、結婚して40年たった今でも、
腕を組んで歩き、友人にも父の話ばかりしていた母の気持ちを思うと、胸がつまります。

父に怒られたのは、たった一度だけでした。

私が小学校2年生の時に、人を傷つけることを言ってしまった時に、
今まで見た事のない怖い顔で怒られたことは、今でも覚えています。

絶対に人のことを悪く言わず、誰のことも愛し、
誰かのためであれば、自分のことは二の次にするような父でした。

私が一度目の結婚のときに離婚をしたときも、
会社をやめて新しい仕事を始めたいと言ったときも、本当は心配だったと思います。

でも、何も言わずに、ただただ、うなずいて、自分の決めたことだからがんばりなさい、
何かあったらいつでも帰ってきていいから、と言ってくれていました。

父には、

人を大切にすること、
何事も真摯に一生懸命やること、
そして、
家族を愛すること。

たくさんのことを教えてもらいました。

生んでくれて、育ててくれて、本当にありがとう。
パパの娘で本当によかったです。

父が遥か遠い空の上でも、安心していられるように、
母と妹と、そして最愛の夫と娘と一緒に、毎日を大切に生きていきたいと思います。

感謝を込めて。

プロデューサー
牛山朋子

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.umareru.jp/mt/mt-tb.cgi/3480

コメント(1)

謹んでお悔やみ申し上げます。

人が亡くなる現場を仕事にしている私も、毎回ご家族のエピソードを拝聴するたびに、家族の悲しみを感じています。
また、そこで家族の愛を感じることもとてもおおいです。
お父様、とても立派な方だったんですね。
私も、息子に自慢にしてもらえる父親で在りたいなあと漠然と感じました。
うまれるということは、亡くなるカウントダウンが始まるとも、申します。
うまれた大切な命を、みんなで守っていける世の中にもっとなるように、私も、関わらせていただいた一人として、映画の普及に出来る限り努めていこうと思います。

コメントする

spacer
image

カテゴリ

spacer
image
spacer
image

月別 アーカイブ