義父が亡くなってから、
妻の朋子は週の半分を実家の大宮で過ごしています。
義理の両親は本当に仲睦まじいご夫婦だったので、
残された義母の落ち込みは信じがたいほどです。
妻がいない夜は、
僕が娘の詩草(しぐさ)の面倒を見ています。
以前のメルマガでも書かせていただきましたが、
保育園のお迎えから寝るまで二人っきりで過ごす
「パパ・ナイト」を何度かやっていた事もあって、
★ 親ばか日誌: パパ・ナイトのススメ ★
http://www.umareru.jp/blog/2013/03/post-969.html
保育園の準備と送り迎え、食事、お風呂、トイレ、寝かしつけ等は
特に問題なく出来ていますし、
食器洗い、掃除、洗濯、ゴミ捨て、買物なども
ギリギリこなせています。
詩草はとってもがんばっています。
※ 僕の腕の中で寝ます☆
大好きなママと週の半分しか会えなくなってしまいましたが、
この年齢の
【子どもにとって、1日母親に会えないのは
1週間会えないのと同じくらい辛いこと】
だと思いますし、
事情をしっかりと理解できる年齢でもないので、
彼女は彼女なりに混乱しているのだろうなと思います。
久々にママに会えた時は、まさにべったりで、
トイレにも風呂にも一人で行けないくらい。
ちょっと姿が見えなくなると、
「ママー! ママー!」
と泣いて探します。
週に1回ほど僕の母親にも手伝いに来てもらうんですが、
「今日はばぁばが来るよ〜」
と言うと、
「ママいないの?」
と返すようになってきたので、
彼女なりに何かを感じているようです。
今までは、
保育園に着いたら大好きなお友達と先生のもとへ
ダーッと走って行っていたのが、
ここ最近は
「やだ! 行かない! パパと一緒!」
と、僕の腕をグッと掴んで、
離れようとしない事が増えてきました。
先日はまるで保育園に行った初日の時のように、
泣き叫んで大荒れに荒れ、僕も
可哀想すぎて泣きそうになってしまいました。
3日も4日も会えないのは、
詩草も辛いだろうなと思って、
保育園の後、車で大宮に行って、
2時間ほど過ごした事がありました。
とっても上機嫌になった詩草は皆を笑わせてくれ、
義母も大喜び。
葬式の時もそうでしたが、
周りを笑顔にさせる娘の能力は天才的です。
でも、2時間はあっという間。
ちょっと眠くなり始めた詩草は、
おとなしくベビーシートに座りましたが、
ママは車の中に入ってきません。
詩草はすぐにそれに気づいて、
「ママ、ここ座って! ママ! ここ!」
と泣きながら、隣りの後部座席を指差していましたが、
妻に出来るのは手を振ることだけ。
「ママー! ママー!」
窓に向かって手を伸ばしますが、
ママに触れる事は出来ません。
別れが惜しい妻も涙します。
僕は振り返って、
「詩草、
ママはね、まーちゃん(義母)が大変だから、
ちょっとお手伝いしなきゃいけないんだ。
ママにはすぐ会えるからね。
"ぱんくろう"(アニメのDVD)見ながら帰ろうよ」
と言うと、
どう解釈したのか分かりませんが、
しばらくすると泣き止んで、
何も言わずにアニメを見始めました。
家に着いたときには、
ぐっすりと夢の世界に移動していましたが、
目の周りはちょっぴり濡れていました。
きっと夢の中ではママと
たくさん、たくさん遊んでいるのだろうなぁ。。。
義母が少しずつ前に進んでいけるよう、
家族全員で支えていきたいと思います。
監督・父
豪田トモ
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