先週出演させていただいたNHK「情報まるごと」の中でも申し上げましたが、
僕は
『うまれる』ってどういう事なんだろう
と、ずっと思いながら、映画を作ってきました。
映画の中でも様々な方に、その問いを投げかけています。
池川明先生は
「私たちが生きている経験というのを次につないでいく。
次に受け継がれた命がまた次に命をつなぐ。そういう命のリレー」
と答えられ、
胎内記憶を話すお子さんのママ(島田さん)は
「本当に誰が起こしてるかわからないような奇跡。
普通に当たり前に生きてることに感謝です」
と結び、
出産予定日にお子さんを亡くされた関根さんご夫婦は
「外に出て来る事が産まれるじゃない。
お腹に宿ったときから産まれてる」
と感じられていました。
「まさに人の誕生。
私がたとえば100歳になってもいつか叶えてみたいっていう夢」。
であり、
映画の中で出産された伴まどかさんは、
「家族の絆が生まれる場でもあり、夫婦の絆が深まる場面でもあり、
いろんな意味ある」
と広げてくださった。
僕自身、映画が完成して、そして同時に我が子が誕生して、
ようやく
『うまれる』って『つながる』事なんじゃないか?
と、僕なりの答えが出るようになりました。
人は一人で産まれる事はもちろん、生きる事も出来ませんし、
『つながる』事で喜びが増え、人間として成長します。
ただ、
この『つながる』というのは、
人間関係に不安を抱えていた僕にとっては、
実はあまり得意ではない事(笑)。
そんな自分を叱咤激励する意味でも、
上映会という、「つながりによって映画を上映する方法」に、
今後もこだわっていきたいなと思っています。
監督・父
豪田トモ
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