男性が育児に積極的になるために必要な5つの要素

育児に積極的なパパもいれば、そうでないパパもいますよね。

これはなぜなのか、2008年に映画『うまれる』の
取材・撮影を開始してから、ずっと考えてきました。

これは統計を取っているわけでもないですし、
あくまで色々な人にお聞きした感覚的なものなので

話半分で捉えていただきたいのですが、

【男性が父親になったと自覚するのは平均的に生後8ヶ月くらい】

のような気がしています。

出産前はほぼ2-3%、

出産に立ち会って40-50%上がり、

赤ちゃんと接して笑顔に触れるようになってようやく重い腰が上がる、

みたいな感じです(笑)。

多くの女性には「え、そんなかかるの!?」と、とても驚かれるんですが、
多くの男性は「そうそう、そのくらい」と答えられると思います。

これはなぜかと言いますと、
男性は

=============================================
◎ お腹で育てていない・身体的に産んでいない
◎ おっぱいをあげていない
◎ 赤ちゃんと接する事に慣れていない
◎ 一緒にいられる時間が少ない
◎ そもそも「母性本能」的なものがない!
=============================================

という点から、
子どもとの絆形成、子育てそのものに難しさを感じる事が多くあります。

僕も日々、戦っています(笑)。

★ 親ばか日誌: 「子育てに難しさを感じていました」
http://www.umareru.jp/blog/2012/12/post-882.html

★ 親ばか日誌: パパがイヤイヤ期。。。
http://www.umareru.jp/blog/2013/02/post-944.html

そんな中、
育児に積極的なパパもいれば、そうでないパパがいるのは、
以下の5つが関連しているのではないかな、
と感じるようになりました。

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1. 親の愛情をたっぷり受けて、家族が仲良く過ごして来たか

2. これまでの人生で赤ちゃんや小さな子どもと接する機会が定期的にあったか

3. 妊娠中にたくさんの時間を一緒に過ごしたか

4. 出産に立ち会ったか

5. 出産直後に夫が育児をする機会を与えられたか

=========================================================

【1. 親の愛情をたっぷり受けて、家族が仲良く過ごして来たか】

親子・家族仲が難しい状況の場合、
どうしても「家族」というものに対して前向きな姿勢が持ちにくくなります。

当然、「父親になりたい」という意識は芽生えにくく、
父親になった後も、うまく向き合えない事が多々あるようです。

これは僕もそうでしたし、
映画『うまれる』にご登場いただいた伴真和さんも同じでした。

【2. これまでの人生で赤ちゃんや小さな子どもと接する機会が定期的にあったか】

母性本能というものを持ち合わせている女性には理解しにくい
かもしれませんが、男性は赤ちゃんや小さな子どもと接する機会が、
思春期以降は極端に少ないですし、

赤ちゃんや小さい子を見て、「かわいい」と思う意識も、
残念ながら、女性ほど高くないんです。

それ以上に、

男性にとって赤ちゃんというのは、
「宇宙人」に近いものがあります。

「よく分からない生き物」と
接する機会が少なければ、

不安や恐れが先立つ人が増えるのも、ある意味、自然。

なかなか積極的になれないですよね。

【3. 妊娠中にたくさんの時間を一緒に過ごしたか】

両親学級や健診に行き、
出産関連の本や映像を見たりと言った事を
10ヶ月近く共に過ごすと、

さすがに何となく分かってきますし、
徐々に会うのが楽しみになってきます。

つまり「父性」が育って来るという事なのですが、
こういう経験が出来ない場合、

先の理由と同じく、
いくら自分の血のつながった子どもであっても、
「よく分からない生き物」を超える事は難しいようです。

【4. 出産に立ち会ったか】

中には「ひいてしまう」という男性や、立ち会ってほしくない、
という女性もいらっしゃいますが、

誕生の瞬間に立ち会う事ほど、強烈に男性の脳に「父親である」と
意識付ける機会はないのではないでしょうか。

これまでお会いした、出産に立ち会ったパパで、
否定的な声はほとんど聞いた事はなく、

「無理矢理にでも立ち会わせてもらえて良かった」

という声が大半でした。

僕自身も出産に立ち会いましたが、
やっぱりこの経験は、父親になっていくにあたり、
とてつもなく、ドデカイものだったと思います。

【5. 出産直後に夫が育児をする機会を与えられたか】

「育児はよく分からないもの」だと思っている男性にとって、
誕生後に積極的に抱っこしたり、オムツ交換したり、沐浴したりなど、
赤ちゃんと接する機会を作る事はとっても重要です。

実際に体験してみれば、「やりゃあできる」と思うし、
一方で「こりゃタイヘンだ」とも思い、
奥さんに対する尊敬の念が湧いてくる人は多くいらっしゃいます。

接しているうちに、だんだんと赤ちゃんの笑顔に癒され、
父親の自覚も強くなり、育児にも積極的に関わりたくなります。

しかし、この経験が出来ずに子どもが成長して来ると、
どんどん、どんどん子育てというものが自分の手に
負えないものになってきて、
積極的になりにくくなるのかな、と思います。

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【まとめ: 男性が育児に積極的になるために必要な5つの要素】
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1. 親の愛情をたっぷり受けて、家族が仲良く過ごして来たか

2. これまでの人生で赤ちゃんや小さな子どもと接する機会が定期的にあったか

3. 妊娠中にたくさんの時間を一緒に過ごしたか

4. 出産に立ち会ったか

5. 出産直後に夫が育児をする機会を与えられたか

=========================================================

この5つの要素が
「育児をしない言い訳」っぽく聞こえたら申し訳ないですし、
「言い訳」に使われても困るんですが(笑)、

===============================
問題解決には、非難するよりも、
背景に共感して理解を示す方が効果的
===============================

だと思いますので、
もし旦那さまが育児にあまり積極的でない場合は、

「こういう生まれ育ってきた環境があるのかも〜」

という感じで参考にしていただければ幸いです。

5つ全部というのは難しいと思うので(笑)、

2〜3個だけでもクリアできると、
旦那さんも子育てに積極的になる傾向にあるようですので、
もし支援できる点があれば、よろしくお願いいたします。

この5つに当てはまらないパパは、
逆に人知れず悩んでいるのではないかなぁとも思うので、

・パパの居場所
・パパの存在意義・価値

を作ってあげて、
ぜひ

・パパの味方

になっていただければ嬉しく思います。

僕個人は

1. 親の愛情をたっぷり受けて、家族が仲良く過ごす

という点は著しく欠けていましたが、

2. これまでの人生で赤ちゃんや小さな子どもと接する機会が定期的に持つ

という点は、映画『うまれる』の撮影中で挽回し、

3. 妊娠中にたくさんの時間を一緒に過ごす
4. 出産に立ち会う
5. 出産直後に育児をする機会を持つ

の3点は、出来る限り、がんばりました。

これからもがんばります!!

監督・父
豪田トモ

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