夫婦仲が微妙な時の子育て法

いつでも夫婦仲が良いのは理想的。
子育てにとってもそうですよね。

夫婦仲が良ければ、
主に育児を担当する事が多いママは幸せな気持ちでいられますから、

子どもにも余裕を持って愛情を与える事が出来ますし、
何より、子どもが一番見たいのは、仲良くしている
ママとパパの姿だろうという事は、

誰も反対されないのではないかと思います。

ただ、、、、

【男と女は一筋縄ではいかない面が多々あります!!】

し、何十年も仲睦まじくしているのは至難の業かもしれません。

だから「理想」と書いています(笑)。

僕も一度、離婚を経験していますので
(前妻との間には子どもはいません)、

男女関係の儚さは分かります。

だから今、いろいろと気をつけています(笑)。

● 微妙な夫婦仲で子どもへの影響を少なくする3つのポイント

夫婦仲が微妙になった時には、
それまで以上に子どもとの接し方に気をつける必要があります。

子どもは非常に敏感で感性が鋭いので、
パパとママのネガティブ・エネルギーを吸い込み、
態度や言葉、勉強への姿勢など、あらゆる面に影響を与えます。

そんな時のポイントは3つ。

【1】相手の悪口を子どもに言わないこと

【2】幸せでいられる他の何かを見つけること

【3】子どもに「大切な存在である」と伝えること

です。

【1】相手の悪口を子どもに言わないこと

理想的でないのは、
ママがパパの悪口を子どもに言う事で(もしくは逆)、
子どもがパパ(もしくはママ)に不信感を持ってしまうという状況。

これは、単に「(ママを傷つける)パパが嫌い」になるというだけでなく、

例えば、女の子の場合は

・「男性不信」につながり、
・将来のパートナーシップ形成や結婚、育児にも影響

してしまう可能性があります。

● 精神障がい者が増えている理由の一つは夫婦仲と親子関係の不和

以前、障がい者の方のドキュメンタリーを作らせて
いただいた時に、重度の精神障がいの方がいましたが、

彼の後天的な障がいの根本原因は「父親への嫌悪感」でした。

大好きな母親を悲しませる父親が許せず、
ある時、大爆発して家庭が崩壊。

大嫌いな父親を生み出した社会に対する憎悪が生まれ、
その社会に属する人々と接する事が出来なくなり、
ひきこもりになってしまったのです。

極端な例ではありますが、
精神障がい者が増えている理由の一つには
親子関係の「すれちがい」がありますので、
簡単に見過ごしていくことは、とても危険です。

子どものためにも、現・元パートナーの悪口を言うのは避けたいところです。

夫への諦めや不満を子どもに漏らさなければ、
思春期になるまで子どもは気がつかない事があります。

うちの両親も長年、不仲でしたが(笑)、
子どもは「夫婦でそれほど仲良くしていない状態」が「当たり前」
だと思うのです。

ネガティブなエネルギーを直接伝えない限り、
子どもが嫌な思いをする事は減りますし、
パパ(ママ)を嫌悪感を持つ事は少なくなりますので、

子どもは、ママを中心に家族生活を送りながらも、
一方でパパとも良好な関係を築く事が出来、
何とか、幸せに過ごす事が可能になるのです。

もちろん、理想的ではないかもしれませんが、
現実的に対処していく事も必要ですよね。

また、この

【1】相手の悪口を子どもに言わないこと

は別居や離婚、夫婦仲に関わりなく、
お子さんのいるすべての夫婦に共通の礼儀なのかもしれないなぁと思っています。

僕の妻は小さい頃、父親と接する機会はほとんどなかったと
言っています。

団塊の世代で、「企業戦士」だったんですよね。
なかなか家に帰らず、子どもと遊ぶ事も皆無。

それでも妻が義父に対して「やさしくて尊敬できるお父さん」と
思い続け、亡くなるまで良い関係を持っていられたのは、
義母が、小さな頃から常に

「お父さんはすごい人なんだよ〜」

と言い続けていたからだと言います。

母親の影響って大きいです。

● 夫婦仲で幸せが得られない時は対外的な活動で癒されることも

【2】幸せでいられる他の何かを見つけること

子どもに愛を与える存在であるママは、
やっぱり「幸せタンク」が満たされている事が理想的。

この幸せの「貯蓄」が少なくなってしまうと、
イライラして子どもに対して八つ当たりをしてしまったり、
不必要な叱りも自然と増えてしまいます。

そういう自分に対して
嫌な気持ちも増えてしまうでしょう。

やっぱり、それは避けたいですよね。

本来であれば、
夫との関係を中心に「幸せタンク」を「補充」できると
良いのですが、それが難しい場合は、

【対外的な活動で幸せを感じられる何か】

に取り組むと良いのではないかと思います。

それは子どもへの教育活動かもしれませんし、ボランティアや
環境活動、社会運動、スポーツ、仕事、アート、料理など
多々あるかと思います。

『うまれる』の自主上映会の開催も良いかもしれません(笑)。

新しい出会いがあり、
気兼ねしない楽しい仲間がいて、
目標があって、
やりがいがあって、
人の役に立てる、

何か。

うちの母も、よーーーく、いろいろな活動をしていました(笑)。

ただし、不倫などで外に愛情の対象を求めるのは気をつけてください!

ほぼ100%、家庭は崩壊してしまいますし、
その責任を追わされた後の残りの人生を立て直すのは、
さらに大変です。

● 前向きに対処すれば、子どもも許してくれます

夫婦仲が微妙になった時の子どもとの接し方の最後のポイントは、

【3】子どもに「大切な存在である」と伝えること

です。

思春期になると、子どもも微妙な夫婦仲に気づきます。

「ああ、うちの両親はあまり仲良くないのだな」と。

でも子どもは基本的にママもパパも大好きですから、
複雑な気持ちを持ちつつも、
夫婦仲から来るネガティブなエネルギーを伝えない限り、

子どもは「見て見ぬ振り」をしてくれる

事が多くあります。

もし、万が一、

「パパとママは仲が良くないの?」

等と子どもに直接聞かれてしまったら、
正直に告げるのは一つの手でしょう。

その時は

「あなたの事は愛していて大切な存在。
パパとの仲はあなたとは全く関係がない」

という事をしっかり伝えてください。

きっと、
正直に向き合ってくれた事で、
受け止めてくれると思います。

そして将来、ママの気持ちが分かる年になって

「ママはあの状況で出来る限りの事をしてくれた」

と、理解と感謝を示してくれると思うのです。

よくよく考えたら、
子どもほど親の事を受け止めてくれる人はいないかもしれません。

親は子どもに対して、

いろいろとしてあげているようで、

気づかないうちに、

たくさんの迷惑と苦労をかけていますが、

子どもは、毎回、毎回、受け止めてくれています。

お子さまがいらっしゃる方は、
ぜひ子どもたちの存在に感謝し、その気持ちを伝え、
現実的で幸せな家庭生活をお送りください☆

※ 色々な立場の方がいらっしゃるので、こういう文章を書くのは、
とてもリスキーな事ではあるのですが、どなたかの、何かの役に立てれば、と思い、
2年間、何度も書き直した上で公開させていただく事にしました。

いつも寛大に受け止めてくださったありがとうございます。

監督・父
豪田トモ

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