2年の充電・リサーチ期間を経て、
本格的に次回作の撮影を開始してから、7ヶ月が経過しました。
いやー、
ドキュメンタリーは、難しいです!
なかなか進みません(笑)。
今の進捗率を敢えて言うならば、
5-30%という所でしょうか。
映画『うまれる』の時はだいたい1日約8秒×365日×2年でしたが、
この法則に当てはめると、
【8秒×6ヶ月=約24分】くらいは撮れたと言えるのか、
はたまた言えないのかも、よく分かりません。
それは僕らの作り方が、
撮影させていただく方々の人生上の選択、そして進み方を応援する、
という形にしているところが大きいのかなと思います。
ドキュメンタリーの作り方としては、主に
1. ストーリーを決めて、そこに映像を当てはめて行く。
2. ストーリーは決めずに、あるがままを記録していく。
という2つのやり方があります。
テレビの場合、特に報道やバラエティは「1」がほとんどで、
ドキュメントのあるべき姿と言われているのが、「2」
(もちろん人それぞれ考え方が違いますが)。
そして僕らのやり方は
3. 何となくのストーリーの「ビジョン」的なものは持ちつつも、
登場人物の人生に沿って、ストーリーの流れを変更していく。
というもので、1と2を足した感じです。
別に僕のオリジナルのやり方でも何でもありませんし、
同じような方法で作品を作られている方もたくさんいらっしゃいますが、
このやり方の特徴は、
とにかく時間がかかる、という事!(笑)
そして、
最終形が見えない事です。
【ゴールがどこなのか分からずにマラソンをしているようなもの】
で、精神的にもきつい面が多々あります。
また、
撮影させていただく方によっては、
もしかしたら、「やっぱ止めた!」という方もいらっしゃるかもしれませんし、
様々な理由によって、撮影を止めさせていただいた方が良いのかな、
というケースも考えられますし、
完成間近になってご家族の反対、という事もあるかもしれません。
とにかく、リスキーで、
いつもドキドキしています。
とりあえず僕らに出来るのは、
【いつも前向きでいる】
【毎日を大切に一歩一歩、歩む】
【常に、撮影される方たちが「撮ってもらって良かった」と思ってもらえるかを問い続ける】
という基本に立ち返る事です。
今後ともよろしくお願いいたします!
現在、映画『うまれる』では以下をテーマにした
次回作シリーズの製作を準備しております。
・人生の終末期 (ホスピス・緩和ケア・介護)
・闘病
・不妊症・不育症
・血のつながりのない家族
・親子関係と愛着障害
・乳児院・児童養護施設などの要保護児童
撮影にご協力いただける方がいらっしゃいましたら
http://umareru.jp/series.htmlのページをご覧くださいませ。
監督・父
豪田トモ
コメントする