去る6月30日、
第三回「カナエール」が開催されました。
「カナエール」は、以前も何度かご紹介させていただきましたが、
家庭で暮らせない児童養護施設の子どもたちが夢を語る
スピーチ・コンテスト。
★ カナエールについてのブログ
http://www.umareru.jp/blog/2013/05/post-1003.html
高校生から大学生まで10人の子どもたちが、
様々な夢を熱く語ってくれ、
笑いあり、涙ありの、
魂がザブンと洗われる、本当に素敵な一日になりました。
子どもたちが児童養護施設で暮らし始めた理由は、
・虐待、
・母親の精神疾患、
・両親の他界
など、それぞれですが、
そのような
・逆境に向き合い、
・自分を掘り下げ、
そして、
・明るい未来を期待
して、自分より一回り以上の大人たちの前で堂々と夢を語る姿は、
言い方はちょっと適切ではないかもしれませんが、
「神々(こうごう)しい」感じがしました。
「僕は、高校一年生の時サッカーを諦めました。
小学校からずっと続けてきた大好きなサッカー。
やめることなんて想像できませんでした。
でも僕たち施設の子たちは大学に行くためにはバイトをしてお金を貯めなければいけない、バイトをしなければ普通の子どもたちのように携帯も買うことすらできない。
そんな環境を理由にし僕はサッカーを諦めたのです。
もう児童養護施設で生活をしているからという環境を理由にして諦めたくない。
この諦めたことによる悔しさを知っているからこそ、僕は施設の子どもたちには絶対に、自分の夢を諦めて欲しくありません。
そのためには僕たち、大人がこの環境を変えていかなければいけません。」
スピーチの内容の一部です。
「有名になりたい」
「お金が欲しい」
「大きな家に住みたい」
というような事を語る子は一人もいなくて、
・教師になって、自分を助けてくれた先生のような存在になりたい
・食べる事で世界中の人を幸せにしたい
・心理カウンセラーになって、悩んでいる子どもたちを助けたい
・自分が育った施設に戻って、職員として働きたい
など、
全員に共通していた願いは、
「人の役に立ちたい」
という純粋な悟り。
家庭を知らずに育つという事は、
想像もできないような十字架を背負いますが、
だからこそ、
彼らにだけ見える視点、
彼らにだけ出来る業があるのかな、
とも、他人事のようで申し訳ないのですが、感じました。
※ ブリッジフォースマイル代表の林恵子さん
カナエールを運営するNPOブリッジフォースマイルさんでは、
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カナエールに参加した子どもたちに、
一時金30万円の賞金および毎月3万円の学費・生活費を支援
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しています。
親からの経済的支援が全くない中で、
生活費を稼ぎながら、学費を払い続けるのは
非常に非常に難しく、
・施設出身者の大学等進学率は全国平均の77%に比べ、約1/3の23%
・入学後の中退率も全国平均15%に比べ、施設出身者は3倍の46%
つまり、
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高校三年生のうち、5人に1人しか高等教育を選択できず、
しかも、その半分が金銭的な理由で勉学を続ける事が出来ずに中退
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してしまう、
という現実への対処をされています
(もちろん、カナエール以外にも様々な支援活動をされています)。
【毎月2,000円を負担する15人の大人で、1人の子の学校生活を支える】
という仕組みのようですが、
これを支えるには
皆さんの支援が必要です。
【月に2回、後輩にランチをごちそうするような感じ】
だと思えば、僕らにも出来る事がありそうです。
毎月2,000円、
子どもたちの支援をしてみませんか?
詳しくは以下より
↓
★ カナエール
http://www.canayell.com/your_support.html
※ ちなみにこのブログはカナエールの方々に
頼まれたものではありません(笑)。
監督・父
豪田トモ
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