【撮影】「見守る」という親業

現在、人生の終末期や介護、闘病といったテーマで映画製作をしておりますが、

★ 次回作のコンセプトなどはコチラから
http://www.umareru.jp/series.html

撮影させていただく方々からは、いつも

・生き方

・子育て

・人の道

など、本当にたくさんのことを学ばせていただいています。

以前、60代の末期がん患者の女性が、
ご自宅で家族に見守られて亡くなる前日の夜、

「子育てで一番大変だったことは何ですか?」

という質問に、
ベッドに横になったその女性は、娘さんの手を握りながら、

「見守る事が一番辛かった」

とおっしゃっていました。

当然、親は子どもより人生経験が多いので、

「◎◎はしない方がいい」

「あぁした方がいい、こうした方がいい」

と、どうしても言いたくなってしまう。
でも、それでは子どもの自立と成長を妨げてしまうかもしれない。

だから、その先に何が起こるかは、ある程度、想像はついてはいても、

・命に関わる事
・他人様に大きなご迷惑になる事

以外は、

黙って見守るよう努めていた。
けれど、それは、精神的に本当に大変だった、

とおっしゃるのです。

カメラを持つ僕は大きく頷いていました
(映像はちゃんと撮れています、笑)。

「親」という字は「木に立って見る」と書きますね。

正に「見守る」ということ。

これ、親業の本質を突いてるなぁって感じます。

でも、

======================================
子どもを20年近く「見守る」には、たくさんの
人生経験と知識、そして心の余裕と支えが必要
======================================

な事が多く、

【子育てって本当に修行!!】

だなぁと思います。

この女性は、まだ僕と話せる間は、いつも

「わたしは幸せです。」
「家族がすべてです。」

と繰り返しおっしゃっていました。

黄泉の国に渡る前のお言葉に
現世での充実した暮らしぶりが感じられました。

天国に旅立たれた後も、残された旦那さま、娘さんを
しっかりと見守られているのだろうなぁと思います。

★ 次回作シリーズに関する詳細はコチラから
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※ 撮影にご協力いただける方も随時募集いたしております。

監督・父
豪田トモ

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