写真撮影ボランティアから学ぶこと

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約7年前に障がいを持った方々のドキュメンタリーを
いくつか作らせていただいたご縁から、2〜3ヶ月に一回
(以前は月に一回でしたが、今は忙しくて数ヶ月に一回になってしまっています。。。)、

障がい者施設にお伺いし、写真を撮らせていただく
というボランティア

をしています。

きっかけはドキュメンタリー撮影でした。

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以前、「障がいと仕事」をテーマに4本ほどドキュメンタリーを作らせていただいたのですが、
映像撮影の合間に写真も撮らせていただいていました。

「協力していただいたお礼にプレゼントでも、、、」

という軽い気持ちだったのですが、
僕が予想していた以上に、皆さん、本当に喜んでくださったんですよね。

お話が出来ない障がいをお持ちの方も、写真を見て「あー」と言って指をさし、
ニコニコして、ずーっと写真を眺めていたり、

中には、「ちょっぴり恥ずかしい、だけど嬉しい」という
繊細な表情を見せてくださる方もいるし、

僕が撮った写真を部屋に飾ってくださったり、まるで子どものように、
職員の方に「見て見て〜」と写真を持って走り回っている人もいて、

僕自身、すごく嬉しくて、癒されました。

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撮影中は、特にダウン症の方のノリは最高でした♪

「一体どこで見たの!?」というようなセクシーポーズを取る方もいれば(笑)、
いままでに見た事のないようなポーズを自分で編み出す方もいて、

ほんとーにいっつも笑わされてました。

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写真は、

1. 映る方の魅力
2. 撮る側の技術
3. 機材の良さ
4. 周りの環境
5. そして運

の5つの要素で出来上がる

と僕は思っているのですが、

「1. 映る方の魅力」が飛び抜けていて、かつ、
いつも和気あいあいと楽しい「4. 周りの環境」であったため、

僕の「2. 撮る側の技術」を凌駕し、「5. 運」を引き寄せてくれていたような気がしています。

【特に皆さんが喜ばれるのがシングル・ショット】

なんです。
理由をしばらく考えていたのですが、

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障がいを持った方々はどうしても団体行動が増えてしまうため、
写真も「皆と一緒に」撮ることが多く、
自分一人で撮られるという機会はあまりなかった
================================================

ようなのです。

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そこで僕が感じたのは、

「シングル・ショットはアイデンティティの確認」

なのではないかという事です。
つまり、

「一人の人間として認めてもらえたという記念としての写真」

なのではないか、という事です。

障がいをお持ちの方は、世間の反応や理解不足などで、
どうしても自信を持てないという方が多くいらっしゃいます。

しかし、自分の存在が明確に映っている一枚の写真を見て、

少し傲慢な考えかもしれませんが、、、

もしかしたら、喜び、勇気づけられ、そして癒されるのではないか。。。

そして、その姿から、僕自身も喜び、勇気づけられ、そして癒されている事に気づいたんです。

だから、写真を撮ってあげている、という気は全くありません。
撮らせていただいている、という感覚の方が強いです。

写真の使い道は皆さまの自由。

映っていただいた方やご家族へのプレゼントの他、作業所の商品も撮影しますので、
パンフレットやウェブ、ポスターなどにもご利用いただいています。

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写真集などにしたり、個展を開いたりする予定は全くないので、
外に出る事を気にされる方にも安心していただけます。

※ もちろん、撮影を希望しない方にはその方の事情がおありになるので、
カメラを向ける事はありません。

※ 本ページに出ている写真はすべて許可をいただいています。

どうしても首都圏が多くなってしまいますが、これまでも撮影や講演会の合間に、
福岡、鳥取、熊本、新潟などの施設でも撮影してきました。

ご興味ある方、以下のページからお申込くださいませ☆
http://www.umareru.jp/challenged.html

監督・父
豪田トモ

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