先日、24時間型訪問介護の現場に同行させていただきました。
正式には
「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」
と呼ばれており(漢字だらけだぁ!!)、
◎ 1日複数回の定期訪問
◎ 24時間対応
の2点が特徴で、昨年2012年度からスタートした介護保険サービス。
高齢者のみの世帯やひとり暮らしの高齢者の方などが、介護が必要になっても、住み慣れた家庭で出来る限り生活ができるよう創設されたようです。
今回、同行させていただいたのは、
神奈川県の社会福祉法人小田原福祉会潤生園の池野和憲さん。
夜間に急な連絡があるというのは「実は少ない」そうなので、
現実には高齢者の方々にとっては、
「いつでもつながる安心感」
として役立っている事が多いようです。
夜間対応のスタッフはやはり男性が多いようですが、
男性に排泄介助をしてもらう事に抵抗のある女性もいらっしゃるので、
利用者さんに合わせて対応するようです。
池野さんはiPadを携行していましたが、
訪問前に利用者さんの医療・身体情報を調べるデータベースとしての
役割だけでなく、地図情報&ナビとしても使用されていて
(初めて伺う場所が実は多く、車にナビは付いていませんでした)、
iPadってすげーなーと改めて思いました☆
この日、訪問したうちのお一人、Sさんは要支援1の60代後半の女性。
20年近く前に脳梗塞で倒れ、右半身不随になってしまったそうで、
右手が動かず、お話をするのが少し難しい状態でした。
Sさんはご自分で家事などをこなすのが難しい中、
お子さんたちは遠く離れた場所に住んでおり、また、
旦那さまが病気になって入院してしまった事から、
「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」の利用を始めたそうです。
実際には週に一回、お掃除をしてもらっているだけですが、
お身体が不自由なため、とても助かっているとの事でした。
また、どうしても人と接触する機会が減ってしまう中、
掃除とは言え、触れ合いが出来る事も、「楽しく暮らす」上で
大切だなぁ、と感じました。
食事介助や排泄介助などが「介護」だと勝手に思っていたので、
掃除だけやってもらう、という事もあるんだなぁと学びになりました。
実際にはすごく困る事だと思うので(Sさんの家は昔の日本家屋で大きい)、
そこまでやってくれる日本の介護保険ってすごいな、と改めて思いました
(国家予算の話は今は置いておきます、笑)。
監督・父
豪田トモ
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