虎ちゃんのママからの手紙

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先日、聖心女子大学で映画『うまれる』の上映と
講演をさせていただきましたー。

今回の企画は学生さんが主体となって始まったものとの事で、
20歳前後の女性が命と家族に目覚めるなんて、

すごい!

やっぱり女性は意識が高いです。

皆さん、とても礼儀正しく、そして一生懸命で、
将来、きっといいママになるんだろうなぁと思いました☆

さて、
この講演の後に、虎ちゃんのママからの手紙が読まれていました。

大学の先生がたまたま、虎ママと知り合いだったという事で、
先生がお願いしたようです。

とっても感激したのでシェアさせていただきますね。

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「うまれる」に出演することになりましたのは、
たまたま大学時代の後輩が、映画のプロデュサーをしており、
私の出産に関する話を聞きたいと、声をかけてくれたことがきっかけです。

監督の話と重複するかもしれませんが、
そのプロデュサーが監督の奥さんです。

出産直後の我々夫婦は、
聞き慣れない「18トリソミー」という言葉と短命な子供という診断に、
とまどい、途方に暮れるばかりでした。

そのような中、監督とプロデュサーは我々の話を真剣に聞いてくれ、
そしてなんといっても、虎ちゃんの記録を撮り続けてくれることが、
本当に嬉しく励みになったことは言うまでもありません。

もともと虎ちゃんは映画に出演する予定ではありませんでした。

映画製作の途中で、
虎ちゃんのエピソードを入れたいと言われた時、

実は凄く悩みました。

障害のある子供が、出産に関する映画に出演することは、
どのように受け止められるのか、観る人を不安にさせないだろうか、
といったことを考えずにいられませんでした。

でも、完成した映画を観た時に、
そうした不安がスッと消えるのを感じたのです。

「うまれる」ということは、
単に妊娠し、出産することだけを、意味するものではないのだと、
改めて気づいたと言うことができます。

一人一人の人間が、家族との関係を築き、
喜びも悲しみも経験しながら生きていく。

その中で子供が生まれてくることも、
亡くなって行くことも、子育てに葛藤することもあります。

この映画は、それぞれの家族に、それぞれの「うまれる」の形があること、
そしてそのどれもが、とても尊く愛おしいものであることを、
再認識させてくれるように思います。

映画のおかげで虎ちゃんは、
日本のみならず海外にまで友達ができました。

それは同時に我々家族の仲間も増えたということです。

素晴な出会いの機会を与えてくれた映画「うまれる」に感謝しています。

また、頑張って生まれてきて、
沢山の喜びを与えてくれる虎ちゃんに感謝します。

そして、今日ここで映画を上映し、
ご覧くださった、聖心の皆様に、心より感謝申し上げます。

松本直子(母虎)

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映画を作らせていただいて、
本当に良かったです!

虎ちゃんママ、
聖心の学生の皆さん、先生、

ありがとうございました!!!!

監督・父
豪田トモ

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