「後悔」は愛の証

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来年2014年の秋〜冬の公開を目指している
映画『うまれる』第二弾では、

「グリーフ・プロセス」

がテーマの一つになっています。

「グリーフ・プロセス」とは、

大切な人を亡くされた方が
精神的に日常生活を回復していく過程の事を言います。

人生をごく普通に生きていれば、
残念ながら、愛する人を亡くすという経験をされる可能性は高くあります。

経験できないとすると、
それは自分が先に旅立ってしまうという事でもありますので、

もしかしたら人生では避けて通れない関門なのかもしれません。

大切な人を亡くされた方に話を伺う機会は多くありますが、最近、

【皆さんが話をされる内容に共通している部分がある】

事が分かってきました。

そのうちの一つが

「後悔」の言葉です。

多くの方は

「あの時、ああしていれば助かったのではないか」

「あの時、ああしてあげれば良かった」

と後悔の念を口にされます。

とてもよく理解できる事です。

誰しも後悔をする事はあるかと思いますが、
大切な人を亡くされた方は、

葬儀から何ヶ月経っても、
場合によっては何年経っても、

後悔の念を口にされます。

でも、こないだ、ふと思ったんです。

ああ、

後悔って

愛の証なんだなって。

あまり接点のなかった人や愛を感じていなかった人が
自分の人生からいなくなっても、おそらく「後悔」する事は
あまりないのかな、と思います。

でも、大切な人には、どうしても「後悔」する気持ちが残ります。

それは、やっぱり愛があったから。

愛があったからこそ、

悔やみ、

悲しみ、

心残りを感じるのです。

「後悔」はえてしてネガティブなワードの一つになりがちですが、
それを「愛の証」と認識を変えていただけると、

もしかしたらグリーフ・プロセスの一貫になるのかもしれない、
と撮影を通して感じました。

監督・父
豪田トモ

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