以前にも書かせていただきましたが、
僕は障がい者の方々の写真を撮らせていただくというボランティア活動をしていますが、
これを僕は「チャレンジド!」という「プロジェクトのようなもの」として呼んでいます。
障がいを持った方々を、英語圏の人たちは"handicapped(ハンディキャップ)"や
"disabled(ディスエイブル)"などと以前は呼んでいましたが、
"handicapped"
は、「帽子(cap)を手(handy)にして物乞いをしていた」障がい者が
以前は多かったことから来ている言葉であり、
"disabled"
は、「能力」や「可能性」を表す言葉であるable(ability)が
dis(出来ない等の否定的意味合い)であるという意味で、
身体の「一部」がdisabilityな事は間違いではないのかもしれませんが、
障がいを持った方々にも様々な能力や可能性があるため、
両方ともあまり好ましくない表現方法ではないとされる事があります。
※ 実際には障がい者を表す言葉として"people with disability"や"disabled"が
最も一般的なような気がします。
★ ブログ「障がい者の才能と可能性」
http://www.umareru.jp/blog/2013/09/post-1078.html
そんな中、最近は障がい者を持った方々を
"challenged people(チャレンジ)"
と呼ぶ事が多くなってきています。
これは
「障がいのある人生に挑戦する(challenged)事になった人たち」
という意味合いで、何も障がいだけが人生での挑戦ではないという考えや
「別に障がいに挑戦したかったわけではない」という考えもあるようですが、
他の2つに比べると前向きな感じがするので、
個人的にはこちらを使用する機会が多いです(というか、他にポジティブな言い方がない!)。
ただ、" challenged"という表現は英語圏でもまだ一般的ではないので、
結局"disabled"等と言い直す事になったりする事もありますが(笑)。
日本語でも
障害者
障碍者
障がい者
などいくつかの表現方法がありますが、僕は
「害」というネガティブなイメージが好きではないのと、
「碍」が常用漢字ではなく、「結局、読めなかったら伝わらない」かな、と思っているので、
「障がい者」もしくは「障がいを持った方々」と表記させていただいています。
いずれにしろ、障がいを持った方々の表記方法には繊細な点がありますが、
あまり細かい事を言い過ぎると、
「知らなかった事で非難されるなら関わらない方が良い」
と、逆に障がいを持った方々と距離を取りたくなる人も増えてしまう
ので微妙なところではあります。
何もこれだけに限らず、僕は
================================
大切なのは最終的な表現形態ではなく、
その人の事を、その状態の事を
知ろう、理解しよう、という心持ち
================================
だと思っているので、
handicappedやdisabledやchallengedや障害者や障碍者や障がい者
などの表面的なところに惑わされないように気をつけなきゃな、と思っています。
監督・父
豪田トモ
コメントする