体験談より「義理の妹」

映画を拝見しました。色々と考えさせられます。
少し趣旨が違うのかもしれませんが、私の話を聞いていただけると嬉しいです。

数年前ですが、結婚をして2年目に故郷を離れて遠くにある、夫の実家に嫁ぎました。
夫は思春期に父親を亡くし、母子家庭で育った長男です。
嫁ぎ先では、義母と義妹と、私たち夫婦の4人での生活となりました。

義妹は、広汎性発達障害という障害をもっていました。
結婚前から聞いていたし、本人と話をした感じではあまり障害を感じなかったため、
なんとかなるだろうと同居に至りました。

だけど、理不尽な怒りを母親にぶつけたり、だらしない生活の割に言うことは
一人前で自分の非は棚に上げて周りを非難する。
私には到底意味の分からない人でした。

普通の会話の中でも怒りのスイッチが入って、
私にも怒りをぶつけることもしばしば。
私も発言を控えるようになり、家ではあまり話さなくなりました。

しかし、義母には義妹についての相談を受け、
私に話を聞いてあげてほしいと頼まれたりすることもあります。

母親や私の夫に怒鳴り散らす事もたくさんあり、
部屋にいてもお風呂にいても聞こえてきて、耳を塞いでやりすごす事もありました。

怖くて怖くて、腹が立って、自分の腕をつねって気持ちをそらしたり、
精神的におかしくなりそうでした。
毎晩のように泣き叫び、夫に心配をかける毎日。
元々悲観的な事もあり、家出や離婚、しまいには、生きる喜びも忘れました。

一生義妹の面倒を見ないといけないのかと。

それでも、大好きな夫の可愛い妹。嫌いになることもできず。
それに加えて、自分の不妊治療。ストレスしかない毎日です。

義妹は、私たち夫婦が帰ってきて半年後から、半日の仕事ができるようになりました。
それまでは、家でほぼ引きこもりです。今は母親の支援で、一人暮らしをしています。

しかし、料理ができず毎日、家にきます。週に2~3回泊まっていきます。
家のものを色々と持って帰ります。

イライラすることのほうが多いけど、以前よりは楽に生活できています。
いい方向に向かっているとはいえ、
支援している母親が亡くなれば義妹は私たちが支援しなければいけないのか。
これから先も義妹のご飯の準備をしなければいけないのか。

正直、先に不安しかありません。生きている目的もわかりません。
毎日苦しいのに同居をしている意味も分かりません。
存在意義も見失いそうですが、それでも大好きな夫が決めたこと。

大好きな夫の大事な家族。血はつながらないけど家族になった人たち。
色々と方法を考えながら生きていきたいと思います。

誰かに聞いてほしかっただけの文になってしまいました。
この話は理解されにくいし批判されやすいし、
親しい人たちには心配をかけるから言いたくない。

夫には言っていますが、
大事な家族の事を言われていい気はしないので、あまり言いたくない。

ここで体験談として書かせていただけることを嬉しく思います。
頑張ります。
ありがとうございました。

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映画『うまれる』の体験談より
http://www.umareru.jp/experience/

※ 2013年8月より、新たに、
「子育て」「パートナーシップ」「血のつながりのないご家族」
「愛着障がい・親子関係」「闘病」「介護」「看取り」のカテゴリーを追加いたしました。

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