ちょっと前の話になりますが、読売新聞に
映画『うまれる』に関する記事が掲載されました!
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幼い頃に母親から虐げられた女性が、新たな命を宿して葛藤する。
被虐待経験が虐待のリスク要因になり得ることを知り、「よき母になれるのか」と。
映画『うまれる』を見た。
死産や不妊、わが子の障害、そして、親になることに向き合う4組の家族の
ドキュメンタリーだ。2010年の公開後も、800カ所以上で自主上映されている。
今月からは「虐待防止キャンペーン」として、
趣旨に賛同した自主上映で、豪田トモ監督のメッセージが読み上げられる。
「虐待をしてしまう親の多くは、怪物ではありません。ごくごく普通の、子どもを愛する親でした」
「ほんの少しの周りの協力や理解で防げる命がたくさんあります」
10年目の児童虐待防止推進月間である。
厚生労働省によると、
全国の児童相談所が12年度に児童虐待の相談・通報を受けて対応したのは
6万6807件(速報値)に上り、月間が始まった04年度の2倍になった。
相談が増えたのは、社会的感心の高まりも背景にある。
一方で、虐待を受けて亡くなった子どもは50人ほどで推移し、減少傾向にはない。
「うまれる」で母親からの虐待を打ち明けた女性は
「そうじゃない人もいると証明したい」と語り、出産する。
虐待の連鎖を断ち切ろうとする決意である。
命をつなげるのが親なんだ------。
映画の家族たちは思い迷う分、その自明のことを決然と訴えてくる。
読売新聞(2013年11月13日朝刊)
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虐待防止キャンペーン中に映画を観てくださった記者さんによる手記です。
ありがとうございました!
監督・父
豪田トモ