「つんく♂さんの喉頭がんについて」7: 「がん」と「こころ」
ここからは「がん」患者さんの心の動きについて解説いたします。
多くの方が「がん」と診断されると、
精神的に大きなショックを受けられます。
当然ですよね。
僕は「悪性腫瘍(がん)」ではなく「良性腫瘍」でしたので、
全くレベルは違うと思うのですが、
その診断が出るまでは本当に気が気ではありませんでした。
「がん」と診断された方は、
具体的には以下のいずれかに当てはまる精神状態になられる事が多くあるようです。
・気分が落ち込む
・心配事が頭から離れない
・眠れなくなる
・イライラする
・食欲がなくなる
・興味・関心・意欲が低下する
・ひきこもりがちになる
・逆に、お酒の量が増え、衝動買い、ギャンブル、食事など
心身への負担が返って増してしまう回避行動が増える。
あるドクターが
「がん患者さんの8割近くがうつ状態になる」
とおっしゃっていましたが、とてもよく理解できます。
「自分はもう死んでしまうのか。。。???」
と考えざるをえない事、向き合う事、もしくは受け入れる事は、
とてつもない事だろうと想像できます。
家族を中心とした周りの人間は、
何かしてあげたいけど何も出来ない無力感を感じられる事も多くあるようですが、
医療従事者や福祉関係者でなくても、
「がん」患者さんの役に立てる事がいくつかあります。
次は「がん」患者さんに対して私たちに出来る事について解説させていただきます。
http://www.umareru.jp/blog/2014/03/post-1244.html
☆ 今回の「がん」に関する一連ブログはこちら
・ つんく♂さんの喉頭がんについて ・ 「がん」とは何者? ・ 「がん」はなぜ身体に悪いのか? ・ がんの「ステージ」って何? ・ がんの主要な3つの治療法 ・ がん闘病で大切な事: 予防と早期発見、そして向き合う事 ・ 「がん」と「こころ」 ・ がん患者さんに対して私たちに出来る事
< 医療監修: 長尾和宏先生(長尾クリニック・院長、日本尊厳死協会・副理事長、東京医科大学客員教授) > http://www.nagaoclinic.or.jp/
映画『うまれる』監督
豪田トモ