※ 義父と義母
義理の父が急逝して、1年が経ちました。
仲睦まじかった義母の悲しみが消える事はありませんが、
少しずつ落ち着かれてきたのかな、と感じる時もあります。
亡くなってから数ヶ月は、義母が心配で、週6日、
妻と妹さんとで交代で実家に帰っていましたが、
いまでは月に数回になり、
義母も「あなたも忙しいだろうし、今日は大丈夫よ」と
自分から言う機会も増えました
(義母は良い意味で表裏のない方なので、遠慮しての
言葉ではないと思っています)。
1年経つと娘の詩草(しぐさ)もかなり成長し、
いまでは自分一人でトイレに行けるようになり、
冗談を言って人を笑わせられるようになりましたが、
そんな姿を見て、義母や妻、僕がよく言うのが
「詩草の成長を見せたかったね。。。」
という言葉です。
義父が亡くなった時は、
まだ詩草もそれほど言葉でのコミュニケーションが
出来ていませんでしたし、
オムツも取れていなかったんじゃないかと思います。
ただ、
一方で、ちょっとスピリチュアルな感じの捉え方をすると、
=========================================
肉体がなくなり、
時間や空間の概念のない魂の存在になった事で、
いままで以上に詩草の事を見てくれているのでは、
=========================================
と思ったりもします。
と言うか、
そう思う事が助けになる場合があるので、
そう思おうともしています。
以前、愛するパートナーを亡くされた方にお話をお聞きした時に、
「(物理的に一緒にいないと話が出来なかった以前と比べて、
亡くなった)いまの方が、存在をより近くに感じる事も多い」
とおっしゃっていた方もいて、何だか深いメッセージを感じました。
(もちろん「あれ以来、時が止まっている」という方もたくさんいらっしゃいます。。。)
そんな事を考えていた時に
「詩草の成長を見せたかったね。。。」
という気持ちは、おそらく、
( 詩草の成長を物理的に、視覚的に見て欲しい )
という事だけでなく、
( 詩草の成長を笑顔で見ている「義父の顔が見たい」 )
という事もあるなのかもしれないなぁと思いました。
そして、それは、
純粋に愛の形の一つなんだと思うのです。
詩草は最近、自転車に乗れるようになりました(補助輪付きですが)。
そんな姿を見て、義父はどんな笑顔を見せてくれたのかな、、、
と感じる事があります。
お義父さん、
ご存知だと思いますが、
僕らは幸せにやっていますよ。
監督・父
豪田トモ