※ 右が撮影の山田さん
先週、フラダンサーの募集をさせていただきましたが、
http://www.umareru.jp/umareru/wanted/dancers.html
次回作では、ある場面で1〜2分、
【フラダンスのシーン】
が入る予定です。
ここだけ「ドキュメント」ではなく、
言わば「演じる」場面になり、
前作『うまれる』のアニメ「泣いていいよ」と同じく、
ちょっと実験的要素もあるので、
うまく映画の中で機能するかどうかは
まだ分からないのですが、
現時点では、作品をさらに上のレベルにあげてくれるんじゃないか
と期待しています。
さて、
そのフラダンス・シーンは、
いつもは1-2人でやっているドキュメントと異なり、
歌って踊っていただくところを撮影するので、
通常のコマーシャルや映画のような、
10-20人のスタッフ体制になり、いつもより、多少、大掛かりなものになります。
ほんの数分とはいえ、
とにかく「良い映像にしたい!」と思っているんですが、
そのためには
・どう撮影するか?
つまりは
・誰に撮影してもらうか?
がとっても重要になります。
ドキュメンタリーは僕自身がほぼ100%カメラを回していますが、
今回、僕は「現場監督」に徹しなければならないので、
撮影は他のスタッフの方々にお任せする予定です。
「誰が撮影をお願いするのか?」
これはとっても大切な問いで、
実は2006年にカナダでの修行が終わって日本に帰って来てから、
将来、劇映画(脚本のある映画)を撮る時のために、密かに、
ずっと優れたカメラマンを探し続けてきました。
ただ、
僕が学んだ北米での撮影と、
日本での撮影の仕方に若干の違いがある事などから、
この7年間、
「この人だ!」
というカメラマンになかなか巡り会う事が出来ずにいました。
ところが、いまから半年前。
WOWOWでたまたま放映されていた、
ある邦画の映像が僕の目を釘付けにしました。
「この映像は、、、
素晴らしい!!!!」
映像という「芸術」に、心が震えた瞬間でした!
そこで、
その映画の「撮影を担当した人の名前」を調べ、
確認させていただいたところ、
【山田康介】
と書かれていました。
ただ、
映像が優れているのは、
・監督がそういうビジョンを持っているのか
・カメラマンに力があるのか
・プロデューサー側にそういうセンスがあり、ちゃんと予算を用意しているのか
など、複数の要因が絡み合うので、
一見しただけでは「誰の手柄なのか」は分かりません。
映画は非常に多くの人たちが関わり合って作られるため、
良い部分も、そうでない部分も「責任の所在」が分かりにくいんです。
(だから、すべての責任を監督とプロデューサーが負う事になります)
そこで僕は
・「撮影: 山田康介」と書かれたすべての映画
・そのWOWOWで放映されていた映画の監督さんの他の映画、
・山田さんが撮影を担当した別の映画の監督さんの他の映画、
・山田さんとタッグを組む事が多い照明さんの他の映画
(日本では撮影と照明がコンビを組んで"映像"を生み出す役割を担っています)
を計10本以上観て、
「なぜその映像が素晴らしいのか」
を徹底的に調べました。
答えが分かりました。
それは、
【撮影を担当された、山田康介さんのセンスと力によるもの】
だ、と僕なりに感じました
(他の作品も素晴らしいんですが、これは「好み」の話という事だと思います)。
その時に僕の心の奥底から湧いてきたものは
「フラダンスのシーンは、山田さんに撮ってもらいたい!」
という情熱。
希望。
夢。
欲。。。
調べさせていただくと、
山田さんは現在38歳。
撮影の世界ではかなり「若手」になりますが、
年齢は関係ありません。
山田さんは、
サッカー界で言うところのメッシもしくはクリスティアーノ・ロナウド!
スノボー・ハーフパイプで言うところの平野歩夢選手!
演技界で言うところの芦田愛菜ちゃん?
のような、実力の持ち主です。
ただ、
山田さんとは面識がないし、
コネクションもないし、
Facebookもやってなさそうだったし、
連絡先がよく分からない。
ネットで調べ続けていたら、
「東宝映画所属」
と書いてありました。
映画業界が隆盛の頃は、
映画スタッフは皆、東宝や東映の「社員」だったのですが、
映画不況の影響もあり、
昨今のカメラマンなど技術スタッフは、大抵フリーランス。
会社に所属している方は「珍しいなぁ」という感じです。
ちなみに山田さんが撮影を担当されてきた作品は
「僕等がいた」
「県庁おもてなし課」
「神様のカルテ」
などで、
最新作は
「神様のカルテ2」。
5月24日からは、劇団ひとりさんの初監督作品
「青天の霹靂」が公開されます。
さっそく、
プロデューサーの妻・朋子が、
いつものように僕の夢を実現すべく(笑)、
東宝映画さんにお電話して、
山田さんにつないでいただこうと試みるものの、
売れっ子へのガードは固く、
山田さんの上長の課長さんが「まずは企画から聞きますよ」とのこと。
その報告を聞いて、
僕は一か八か、
山田さんに
「絶対に断れない手紙」
を書いてみる事にしました(笑)。
・山田さんを見つけた経緯、
・その後のリサーチ、
・山田さんの素晴らしさ、
・世界に通じるセンス、
熱い熱い「ラブレター」を山田さん宛にお送りしました。
これでダメなら元々ご縁がなかったんだろう、
と明るく諦められるくらい、
僕としては、書き切りました。
座して待ち、数日後。。。
手紙が届くか届かないか、くらいのタイミングで、
朋子が再度、課長さんにお電話したところ、
なんと、驚きの一言。
「うちの山田が会いたがっている」
(!!!!)。
想いが通じたか!!!???
その2週間後、
実際に山田さんにお会いした時の写真が冒頭のものです。
「東宝」なんで「七人の侍」や「ゴジラ」が会社の表玄関を飾っています。
いやー、映画ファンにはたまらんです♪
山田さんとは、まるで「お見合い」みたいでしたが(笑)、
意気投合して、その場で
フラダンスのシーンの撮影をお願いできる事になりました(!!!!)。
これはすごい話です。
だって、
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うちみたいな小さな小さなチームに、
メジャー東宝の「メッシ」が来てくれる事になった
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んですから!!
皆さん、
フラダンスのシーンは、
間違いなく、良い映像になると思います!!
さて、
このフラダンスのシーンですが、
先週、募集を開始させていただきましたが、
現在、後ろで踊っていただける
【バックダンサーの方を募集】
いたしております。
<撮影情報>
■ 日時:2014年5月25日(日)8:00〜13:00(予定)
■ 場所:神奈川県湘南近辺の海岸(詳細は決定した方にご連絡します)
■ 募集人数:約10名
■ 曲目:"Aloha Chant"(約2分)
<応募〆切>
2014年5月7日(水)
ご興味ある方は以下のページをお読みいただき、
お申し込みいただければ幸いです。
http://www.umareru.jp/umareru/wanted/dancers.html
【夢は、徹底的に追えば、実現する。】
もちろん、すべての夢ではありませんが、
また一つ、勉強になりました。
山田さん、平良さん、
こんな僕らを受け入れてくださってありがとうございます!
一緒に良い映像を作りましょう!
監督・父
豪田トモ