義父の一周忌: 「共に生きる」事

papa11.jpg ※ 赤ちゃんがプロデューサーの牛山朋子です

先日、義父の一周忌が行われました。

早いもので、
もう一年です。

義理の父母はとても仲睦まじかったため、
遺された義母の悲しみは凄まじいものがありました。

当時は二人の娘が週に6日、
交代で実家に帰り、義母を支え続けていました。

その義母も、ようやく、少しずつ落ち着いてきました。

ただ、
これは「悲しみを乗り越えた」という事とは全く違います。

いまでもよく、思い出しては泣かれていますし、
おそらくそれは一生、続くのだろうと思います。

以前はコップから水が溢れるように、
四六時中、涙が流れていたようなイメージでしたが、

いまは「コップに八分目」で、
時に溢れるけれど、通常は何とか塞き止められている、
という感じでしょうか。


papa-wedding.jpg
※ 42年前の義母と義父

ここ数年、
「旅立ち」をテーマに取材・撮影をさせていただいてきましたが、
僕の結論の一つは、

【愛する者の死を乗り越えるのは、不可能】

だろうという事です。

おそらく「乗り越える」、「忘れる」事はありえず、

「死して共に生きる」

事になるのだろうと感じます。

人が旅立つ時、
「逝く」という事に視点が行きがちですが、

「遺される」事も、同じくらい、それ以上に、
辛く悲しい出来事です。

周りに先立たれた方がいらっしゃったら、

ぜひ暖かく見守ってあげてください。

話を聞いてあげてください。

涙を流させてあげてください。

あなたは一人ではないと、伝えてあげてください。

傍目(はため)には「元気になったように」見えるかもしれませんが、
心の時は止まったまま。

悲しみは心に残り続けます。

3歳4ヶ月の娘・詩草(しぐさ)は、
ようやく、「じーちゃんがいなくなった」という事を、
なーんとなく、理解してきたようで、

実家に帰る度に、大人の真似をして、
お線香をあげています(この姿がめちゃ可愛い)。

一周忌では、
僕らと同じように、

線香を上げて、

手を合わせて、

目を閉じて、

そして、
なぜか

「ごちそうさまでした」

と言っていました(笑)。

おそらく、手を合わせる姿勢が同じだったので、
思わず口から出たのでしょう(笑)。

一瞬で空気を明るくする子どもの才能って
ほんとーーーーーにスゴいです!!!

お義父さん、

もうすぐ、お義父さんに捧げる映画が完成します。

お義母さんと全く同じ立場の方に
映画にご登場いただきます。

少しでも、遺された方々のお役に立てればと思っています。

いま編集が最終段階です。
もう少し、見守っていてくださいね。

★ 義父に関するブログ(グリーフプロセス)
http://www.umareru.jp/blog/cat178/

papa025.jpg
※ 左が朋子です。

監督・父
豪田トモ

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