虎ちゃん一家より

先日、映画『うまれる』に登場いただいた18トリソミーの
虎ちゃん一家にお会いした時に、

「映画に出させてもらって本当に良かった」

という話をしてくださいました。
理由を聞いてみますと、

【映画出演を機に、たくさんの人に暖かい声を
 かけていただけるようになったから】

とおっしゃっていました。

「当時は、自分たちにとっても初めて聞く障がいだったこともあって、
産まれたよ、って話すのも憚(はばか)られる感じがあって。。。

怖くて、誰にも会えなかったし、
やっぱり、閉じこもっていたんだと思う。

でも、こうやって撮影してもらって、いろんな人にみてもらってから、
家族だけじゃなくて、他の人にも"可愛い"って
言ってもらえたりすることに、とても喜びを感じた。」

と母の直子さん。

「やっぱり、他人に認めてもらうとか、知ってもらうっていうことが、
大事なんじゃないかなと思う。

まぁ、勇気がいるんだけどね、最初の一歩はね。」

高潔で強く見える直子さんも、
虎ちゃんが生まれた当時は悩みに悩み、
涙に暮れた日々を送っていたそうです。

しかし、
映画を観た人からたくさんの声がけをいただき、
また、映画を観ていなくても、

「ちっちゃく産まれたけど、がんばってるのね〜」

「お母さんたちも大変だけど、医療的なことも覚えられてよかったわね〜」

と前向きに話しかけてくれる「全くの赤の他人」の方々に出会い、
徐々に気持ちが変わっていったそうです。

父の哲(あきら)さんも

「見知らぬ他人に救われることってあるかもしれない。」

と考え深げに語っていました。

虎ちゃん一家に暖かい声をかけてくださった方々は、
別に助けようと思って声をかけたわけではないでしょうし、

純粋に、感じた事をお伝えされたのだと思うんですが、
結果的に

虎ちゃん、直子さん、哲さんを救っている

というのは、とても美しい事だなぁと思いました。

これぞ日本人だよね!!

僕らからも改めて、御礼を申し上げます。

映画を観てくださって、
前向きに受け止めてくださって、
行動に移してくださって、

ありがとうございます☆

そこで皆さんにちょっとお願い。

どこかでどなたかの赤ちゃんを見かけたら
ぜひ前向きな言葉をママにかけてあげてください。

「かわいいですね」の一言でもいいです。

きっと子育ての力になると思います。
それが巡り巡って、ハッピーな人が増えていくといいですよね!

当たり前ですが、
ネガティブな言葉や疑問は一切、御法度ですよ〜(笑)。

映画『うまれる』第二章(仮)にも
虎ちゃん一家にご登場いただきます。

お楽しみに!!!

監督・父
豪田トモ

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